生活保護者の方、施設等の入所と部屋の退去費用はどうなるの

投稿者: | 20/07/2023


ケースワーカーさんは生活保護の方の日常のサポートの要

生活保護者への日常のサポートにおいて、ケースワーカーは重要な役割を果たします。以下は、ケースワーカーの主な役割についての一般的な説明です。担当するケースワーカーさんは、市区町村の生活支援課や福祉事務所に配置され自立・生活支援を支えています。ただ、お一人のケースワーカーさんが受け持つ保護の方が大変多くお身内の方などの生活面でのサポートをお願いしつつ業務にあたっています

  1. ニーズアセスメントとプランニング:最初に、生活保護者のニーズを理解するためにケースワーカーは個別の面談や家庭訪問を行います。生活保護者の家庭状況や生活困難の原因を評価し、その人々に合った支援プランを立てることが重要です。
  2. 必要なサービスの提供:ケースワーカーは生活保護者が利用できる公的なサービスや福祉プログラムについて情報提供します。また、必要な手続きや申請の支援を行い、適切なサービスを受けられるようにサポートします。
  3. 相談とカウンセリング:生活保護者が抱える問題や困難に対して、ケースワーカーは聴き手としての役割を果たし、相談やカウンセリングを行います。心の健康や家族関係などについての支援を提供し、必要に応じて専門家への紹介を行うこともあります。
  4. リソースの提供:生活保護者が必要とする物品や生活必需品の調達について、ケースワーカーは助言やリソースの提供を行います。食料、住居、衣服などの必要な支援を確保するために活動します。
  5. フォローアップとモニタリング:ケースワーカーは生活保護者の進捗状況を定期的にフォローアップし、支援が適切かどうかをモニタリングします。必要に応じてプランの見直しを行い、より効果的なサポートが提供できるよう努めます。
  6. ネットワーク構築:ケースワーカーは生活保護者を地域のサービス提供者や支援団体と繋げる役割を担います。地域のリソースを活用し、より包括的なサポートを提供するためにネットワークを築いてサポートにあたっています。

ケースワーカーは個々の状況に応じて生活全般にわたり柔軟に対応し、生活保護者の尊厳を尊重しながら継続的な支援を提供しております。

施設入所などにより家財を処分する時

施設入所の判断と手配は担当のケースワーカーさんで

ケースワーカーさんは、周りにお世話する身近なお身内がいない場合には、担当している保護者の方の病気やケガの治療、入院のサポートを行います。また、施設(特養)への手配なども状況を見ながら手配しています。勿論、お身内の方も日々のサポートを支援していることも見られますがこの場合では、あくまでケースワーカーさんと相談で進めます。

戻る見込みがなくなれば、お部屋の解約を進めます

生活保護受給者の方が、①病気やケガで入院、その後戻って再び生活する見込みがない時、②一人で生活することが困難で介護施設(特養)に入所して暮らすことになった時などは、生活保護法の規定で現在のお部屋の家財を廃棄し部屋を解約することになります。

解約に必要な費用は保護費用で支援されます

この際の費用については地方自治体によって異なる規定がありまが一般的に、生活保護受給者が入居していた住居を退去する際には、一時金として退去費用を支給されます。

退去費用は、新たな住居に移動するために必要な費用の一部を補填するために支給されるもので、例としては以下のようなものが含まれます:

  1. 敷金・保証金の返還:前の住居の敷金や保証金が返ってくる場合、それを補填するために支給されます。
  2. 引越し費用:新しい住居への引越しに伴う費用(運送費、梱包資材など)を補填するために支給されます。
  3. 新居の家賃補填:新しい住居の初期の家賃を補填するために支給されるます。
  4. 家財処分:転居・入院に伴い不要になった家財の整理と廃棄の費用を負担しています。

ただし、退去費用の支給には条件や基準があり、地方自治体の条例や制度に基づいて判断されます。生活保護を受給している方が退去費用を受け取るためには、担当しているケースワーカーさんにお問合せし。よく相談されるとよいでしょう。

お世話できるお身内の方がいらっしゃれば、可能な限りお手伝いしましょう

1人のケースワーカーさんが担当する受給者さんの数は、まちまちですが50~80人程度と言われています。生活全般を支援するわけなのでかなり激務ではないでしょう。お身内の方は、少しでもサポートし、ケースワーカーさんの負担を軽減してあげましょう。

生活保護を担当するケースワーカーさんが抱えるボヤキをいくつか列挙します。ただし、個々のケースワーカーさんの経験や状況によって異なると思います。

  1. 長時間の残業:生活保護のケースは複雑で時間がかかるため、日々の業務に追われて長時間働くことが多い。
  2. 過度の事務作業:書類の作成や申請書の処理など、煩雑な事務作業が多く、本来の支援に割ける時間が限られる。
  3. 無理な予算削減:予算の制約が厳しく、本来必要な支援が十分に行えないことにイライラする。
  4. クライアントの状況への無力感:生活保護受給者の問題が複雑で、解決が難しい場合があり、そのような状況に対して無力感を感じることがある。
  5. 連絡が取りづらいクライアント:連絡を取りたい時にクライアントが電話に出ない、訪問に応じないなど、連絡が取りづらい場合があり、サポートが難しいことがある。
  6. 報酬の低さ:生活保護のケースワーカーの報酬が他の社会福祉の仕事に比べて低いことに不満を感じる。
  7. 心理的負担:クライアントの悲しい状況を目の当たりにすることが多いため、心理的な負担を感じることがある。
  8. 他部門との調整が難しい:他の機関や部門との連携がスムーズに行かず、円滑なサポートが難しいことがある。
  9. 制度の複雑さ:生活保護制度や手続きが複雑で、クライアントにも理解しにくい場合があり、説明に苦労することがある。
  10. キャスロード問題:生活保護受給者の中には、不正を行うケースもあるが、そのような事例に対処することが難しく、ストレスを感じることがある。

これらは一部であり、個々のケースワーカーさんが抱える課題やボヤキは多岐に渡ります。しかし、生活保護を担当するケースワーカーは、クライアントの支援に全力を尽くすために日々奮闘しています。

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