生き別れた親が亡くなり、「部屋を片付けてほしい」と言われても困るよ…という話

B1b48a7b 6238 49cb a2ee 2e5ac2752ac8 遺品片付け・供養

生き別れていた親が亡くなり、突然「部屋を片付けてほしい」と頼まれても、どう向き合えばよいか迷う方は多くいらっしゃいます。長く会っていなかった相手の生活に、急に責任だけ押し寄せると、気持ちも手続きも追いつかないのは当然です。当社では、部屋に入りたくない状況でも、鍵を預けて進められる方法をご案内しています。

たまにいただくご相談の中に、
「生き別れていた親が亡くなって、
急に“部屋を片付けてほしい”と言われたんです…」
というお話があります。

正直なところ、
戸惑うのは当たり前なんです。

長く会っていなかった人の暮らしに、
いきなり向き合わなければならない。
どこに何があるのかも分からないし、
思い出があるのかすら分からない。

そして、
感情が追いつかないまま
「片付け」「手続き」「引き取り」など、
一度にいろんなことを背負わされる。

そんな状況で
“困る”“どうしていいか分からない”
と感じるのは自然な反応です。

実際、同じようなご相談は珍しくありません。

・もう何十年も会っていなかった
・どんな暮らしをしていたか知らない
・部屋を見たくない
・感情が複雑で向き合えない
・責任だけ急に押し寄せてきた

こうした状況の中で
「とにかく片付けだけ終わらせたい」
「気持ちが整理できるまで見たくない」
という声をいただくことが多いです。

もし、
どうしても部屋に入るのがつらい場合は、
鍵を預けて、顔を合わせずに進める方法 もあります。

必要な物を残し、
探してほしい物があれば事前にリストをつくり、
作業中は写真で報告しながら静かに整えていきます。

親との関係が濃かった人も、
薄かった人も、
距離を置かざるを得なかった人も、
抱える背景はそれぞれです。

だからこそ、
「片付けだけでも先に済ませたい」
「感情が落ち着いてから向き合いたい」
そんなお気持ちのままで大丈夫です。

生き別れたお子さんへ

生き別れた親が亡くなったと知らされ、
「どう対応すればいいのか分からない」
と戸惑う方は少なくありません。
会っていなかった年月に関係なく、戸籍上は親子であり、
相続人として“部屋の片付けや残った物の扱い”の責任が発生します。

ただし、ここで誤解しやすいのが
「遺体の引き取り」と「遺品や借金の相続」は別の話
だという点です。

ご遺体の引き取りについては、
気持ちの整理がつかない、関係性が複雑だったなどの理由で
拒否しても法律上の問題はありません。
これは、自治体でも明確に説明されています。

しかし、
遺された物や契約の整理、借金の有無などについては、
相続人としての責任が残ります。

部屋の片付けも、この中に含まれます。

もし「どうしても引き継ぎたくない」「関わりたくない」
という場合は、
“相続放棄”という制度 が用意されています。
これは家庭裁判所での手続きで、
期限や条件がありますので、
詳しくは信頼できる情報源(裁判所の公式サイトなど)で
必ずご確認ください。

当社では、
状況を無理に聞き出したり、
判断を急かしたりすることはありません。
部屋に入りたくない場合は、鍵を預けて
“最低限の片付けだけ済ませたい” という進め方も可能です。

必要な物がある場合は事前にリストを伺い、
探しながら作業を進めることもできます。
複雑な事情がある方からのご相談も、
これまで多く対応してきましたので、
まずは現状をお話しいただくだけでも大丈夫です。


当社の相談・お問合せ

もし似たような状況で、
「どう動けばいいのか分からない…」
と感じているなら、
お話を伺うことからでも始められます。

事情を急かすことはありません。
必要な作業や進め方は、
専任の担当が一緒に整理します。

鍵を預けて任せたい方も、
まずは相談だけしたい方も、
お気持ちに負担がかからない形で進められます。

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