
ご家族が亡くなられた後、残されたお部屋をどう片付ければよいのか——
いざその時が来ると、どこから手をつけていいのか分からない方も多くいらっしゃいます。
このページでは、東京都23区内で「亡くなった方の部屋を片付ける」際に知っておきたい基本的な流れや注意点、行政と民間サービスの違い、利用できる支援制度などをわかりやすくまとめました。
ご遺族自身で整理を進める場合にも、業者に依頼する場合にも、事前に知っておくことで負担や後悔を減らすことができます。
また、各区ごとの対応状況にも違いがありますので、それぞれの地域ページもあわせてご参照ください。
亡くなった方の部屋片付けを始める前に知っておきたい6つの注意点
お部屋の片付けは、すぐに作業に取りかかればよいというものではありません。
亡くなり方やご関係によっては、法律的・衛生的・心理的な配慮が必要なケースがあります。
以下のような状況に該当する場合は、片付け前に一度立ち止まって、確認と準備を行うことが大切です。
1.孤独死や発見が遅れたケースの場合
発見までに時間が経っていた場合、臭気・体液・害虫発生などが起きていることがあります。
一般的な掃除では対応が難しいため、特殊清掃業者への依頼が必要になることがあります。
また、警察や役所からの現場確認・立入許可の取得が先行する場合もあるため、無断での片付け開始は避けてください。
2.最愛の家族(配偶者・親など)を亡くした直後の場合
精神的なショックが大きいタイミングでは、判断や仕分けが難しいことも多くあります。
「無理に捨てて後悔した」といった声も少なくありません。
すぐに作業せず、形見分け・保管・供養などをゆっくり考える時間を取るのがおすすめです。
第三者(専門業者など)のサポートが冷静な進行に役立つこともあります。
3.内縁関係の方・法的な相続人でない方のケース
法律上の相続人でない場合(同居していたが婚姻届未提出など)、片付けや処分に関する権限がない可能性があります。
遺品や家財の処分が**「無断使用・窃盗」と捉えられるリスクもあるため、
親族や法定相続人との確認・同意が必要です。場合によっては弁護士や司法書士に相談**した方が良いケースもあります。
4.故人に多額の借金があった場合
故人の財産には、プラスの資産だけでなく借金などのマイナス財産も含まれます。
遺品を勝手に処分したり使用すると、相続放棄ができなくなるリスクがあります。
相続放棄や限定承認などの手続きを検討する場合、家庭裁判所での手続きが完了するまで何も触らないことが原則です。
5.感染症(ノロウイルス・O-157・新型コロナ等)による死亡の場合
死亡時に感染症が確認された場合、遺体搬送後もお部屋にウイルスが残っている可能性があります。
この場合は、消毒や感染対策が必要となり、清掃作業にも制限が生じます。
自治体の指導や専門業者による除菌・消毒サービスの活用を検討してください。
6.その他の注意が必要な特殊ケース
- 火災現場や自殺のあった部屋など、感情的に重い現場
- 福祉施設などの入所者が亡くなった後の役所対応を要するケース
- 賃貸物件で、オーナーや管理会社との調整が必要なケース
これらのケースでは、専門的な判断と経験のある業者の同行・対応が大きな安心につながります。
編集部コメント|部屋の片付けを始める前に
お部屋の片付けは、単なる「整理整頓」ではなく、
ときに法律や相続、心の整理、感染対策などの問題が絡むこともあります。
身近な人を亡くした後は、時間や気持ちに余裕がない中で判断を迫られることもありますが、
そんなときこそ「少し立ち止まる」ことが大切です。
「誰が」「何を」「どこまで」片付けるべきか。
迷ったときは、片付けを急がず、まずは状況を整理するところから始めてみてください。
東京23区で利用したい片付けサービスの選び方
状況に応じて、「どこに頼むか」は大きく変わってきます。
費用・時間・手間・心理的な負担などを踏まえて、無理のない方法を選びましょう。
以下に、東京都23区内で利用できる代表的な片付け手段をご紹介します。
1. 時間がある方は、区のごみ処理制度を活用しましょう
お急ぎでなければ、自治体が提供するごみ処理サービスをうまく活用できます。
- 燃えるごみ・資源ごみなどは通常の収集日に分別して排出
- 大型の家具や家電は、粗大ごみとして戸別収集(要事前申込・有料シール)
- 区によっては**清掃工場への自己搬入(持ち込み)**も可能です
人手と時間に余裕があれば、最も費用を抑えて進められる方法です。
ただし、大量に出る場合は何日にも分けて出す必要があります。
2. 人手があるなら「一般廃棄物収集運搬業者」への依頼も有力です
家族や知人と協力できる場合は、事前に不用品をまとめておき、
許可を持った一般廃棄物収集運搬業者に引き取りを依頼する方法もあります。
- 自治体の許可を得た法令遵守の回収業者なので安心
- 一度に大量のごみを搬出できるので、短期間で整理が進みやすい
- 回収料金や日程、対応範囲(仕分けは含まれるか等)は事前に確認しましょう
自治体のホームページで業者名簿が公開されている場合もあります。
3. お安く済ませたい方は、リサイクルショップや買取店の活用も
状態の良い家財や家電、ブランド品、骨董品などがある場合は、
まずは買取専門店やリサイクルショップに査定を依頼すると費用軽減につながります。
- 処分対象の中に「売れる物」があるかをチェック
- 出張買取サービスを行っている店舗も多数あります
- 残った不用品は自治体の収集やご自身での搬出へ
うまくいけば**「お金をかけずに片付ける」ことも可能**です。
4. 遠方にお住まい・時間がない・気力がない…そんな時は遺品整理業者へ
遺族が高齢、忙しい、精神的にきつい――そんな時は、
部屋ごと丸ごと任せられる遺品整理業者への依頼も選択肢です。
- 現地見積りから作業完了まで一括で対応
- ごみの仕分け・搬出・清掃・供養まで全ておまかせ可能
- 遠方からのご依頼や立ち会い不要のプランもあります
「自分たちでやるのは無理そう」と感じたときに、一番の負担軽減となる手段です。
当社の部屋の片付け料金(参考価格)
片付けの料金は、「間取り」「物量」「搬出条件(階段・エレベーター・車両の横付け可否)」などによって変わります。
以下のページでは、建物の種類別に参考価格と作業の流れを詳しくご案内しています。
▶ アパート・マンション・団地の遺品整理をご検討の方へ
都市部で多い集合住宅タイプでは、搬出経路やエレベーターの有無が費用に影響します。
また、ご近所への配慮や管理規約上の注意点も踏まえて、作業の段取りを調整しております。
料金表案内では、間取り別でご案内しております。
→ [アパート・マンション・団地での遺品整理料金・作業内容のご案内はこちら]
▶ 一戸建て・実家の片付けをご検討の方へ
一戸建ての場合は、部屋数が多く物量も多い傾向があり、整理にかかる時間や人手も増える傾向にあります。
「遠方からのご依頼」や「数日かけた立ち会い」など、ご事情に合わせた柔軟な対応も行っております。一軒家は、4LDKタイプを想定して料金とお安くできるコツなども一緒にご案内しています。
→ [一戸建て・実家の遺品整理料金・作業内容のご案内はこちら]
当社のご依頼者向けに開発した専門サービス
当社では、実際にご依頼いただいたお客さまの声をもとに、
「困りごと別」に選べる専用サービスをご用意しています。
状況に合わせて、無理なく、納得のいく片付けを進めていただけます。
▶ 遠方にお住まいの方には|鍵のお預かり・ご報告パック
ご実家や空き家が遠方にあり、立ち会いが難しい方に向けて、
鍵をお預かりして片付けを進める安心パックをご用意しています。
作業前後のご報告やお写真の共有も丁寧に行います。
▶ お時間が取れない方には|立ち会い不要プラン
平日お忙しい方、介護・子育てなどで時間の取れない方のために、
立ち会い不要で片付けが完了するプランもございます。
必要な情報だけ事前に共有いただければ、あとはすべてお任せでOKです。
▶ ご自身で納得した仕分けをしたい方には|立ち会いサービス
思い出の品や貴重品を一緒に確認しながら進めたい方に向けて、
ご遺族立ち会い型の仕分け・片付けサービスをご提供しています。
ペースに合わせてご一緒に進めるため、安心して整理が進みます。
▶ 見積もりに立ち会えない方には|オンライン見積りサービス
忙しくて現地立ち会いが難しい方には、
お部屋の写真・動画をもとにオンラインで見積もりをご提示する方法をご案内しています。
即日対応も可能です。
▶ 片付け後にすぐ退去したい方には|退去代行サービス
部屋の片付けと同時に、管理会社・大家さんへの引き渡しも一括で代行するサービスです。
立ち会いや手続きの時間が取れない方に、特にご好評いただいています。
Q&A|東京23区での片付けに関するよくあるご質問
Q1. 東京23区内のアパートですが、階段3階です。料金は高くなりますか?
A. はい、階段のみの物件は「搬出作業量」が多くなるため、多少の加算が発生することがあります。
特にエレベーターなしの中層階(2~4階)は、荷物の種類・量によって作業人数や時間が変動するため、正確な料金は見積もりでご案内します。
また、**搬出用トラックの停車位置(駐車禁止など)**によっても作業条件が異なります。
Q2. 遠方から東京の実家を片付けたいのですが、立ち会いなしでも依頼できますか?
A. はい、当社では「鍵のお預かり」と「作業前後の報告」による立ち会いなし対応が可能です。
事前にLINE・メール・郵送などで間取りやご要望を共有いただければ、見積から作業完了まで立ち会わずに進められます。
東京23区内は即日訪問・即日作業に対応できるエリアも多く、急ぎの案件にも柔軟に対応しております。
Q3. 東京23区の自治体サービスと業者依頼の違いはなんですか?
A. 自治体は「ごみ収集(指定日に自宅前で回収)」のみ、業者は「仕分け・搬出・清掃」まで一括対応という違いがあります。
たとえば、大きな家具や家電は自治体に出すにはシール購入+予約制ですが、業者であればそのまま運び出してもらえます。
また、一人では運べない荷物、急ぎの片付け、土日対応などは民間業者が得意とする分野です。
Q4. お部屋で亡くなり発見が遅かったため、死臭がひどいです。別料金になりますか?
A. はい、「特殊清掃」が必要な場合は、通常の片付け作業とは別に専用の消臭・除菌作業が発生します。
死臭の原因は、壁・床・建材に染み込んだ体液や分解物で、通常の清掃では取りきれないことが多いため、専用薬剤やオゾン脱臭機などで対応します。
費用は汚染の範囲・臭気の強さにより異なりますが、作業前の現地確認でしっかりご説明しております。
Q5. 片付けたあと、清掃と管理会社へのカギ返却まで頼めますか?
A. はい、退去代行サービスとして「片付け+清掃+カギ返却」まで一括で対応可能です。
お客様の代わりに室内の片付け/簡易清掃/写真記録を行ったうえで、管理会社へカギを返却いたします。
遠方の方や、お時間が取れない方にご利用いただいている人気のサービスです。
Q6. 見積もりは夜間でもできますか?
A. はい、事前にご相談いただければ、夜間や早朝の見積り対応も承っております。
特にお仕事の都合で日中に時間が取れない方や、近所に知られたくない方のための配慮として、
19時〜21時頃のご訪問も可能です。曜日や対応エリアによってはご希望に添えない場合もありますので、お早めにご相談ください。
ご興味のある方へ、当サービスのご案内です
こちらのページは、家財整理センター編集部が「片付け」や「退去手続き」に関する情報をわかりやすくお届けすることを目的に作成した読み物コンテンツです。
当社が実際にご提供しているサービス内容や、対応の流れをご覧になりたい方は、下記の本サイトよりご確認いただけます。
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