一般社団法人家財整理センター編集部で一般公募により体験談を寄稿していただき掲載したものです。
遺品整理時期:2019年4月2日
どなたの遺品を整理しましたか?:祖母
遺品整理にかかった時間(日数):約1週間
文章は、、ご本人からいただいたそのままを掲載しております。また、掲載の写真は、イメージです。
大変だったけれど、思い出を感じられた遺品整理
私は母方の祖母を亡くしました。
祖母は祖父と2人きりで戸建てに住んでいました。身体のどこかが特別悪かったわけでもなく、通院もしていませんでした。いつも通り庭の手入れをしに外に出かけたところ、心臓発作によって亡くなりました。「外に行ってくるね」と祖母が言い、「今日はやめておけ。」と祖父が。これが祖母と祖父の最後の会話だったようです。後から聞くと、なんだか胸騒ぎがしたので止めたとのことでした。祖父母の自宅の近くに親戚が多く住んでいたおり、自分たちで遺品整理をしようと話が決まったため、私は遺品整理を手伝うことになりました。
気が進まなかった遺品整理
遺品整理をする前、私は業者に頼んだ方がいいんじゃないかな、と内心思っていました。というのは、事前に遺品整理について知識があり、その大変さを知っていたからです。やらなければいけないことに漏れがあったり、相続など面倒臭い話になる可能性が少しでもあるなら、最初から業者に頼んでしまうのが楽だろうと思いました。
また、大きな不用品を運ぶことも考えると、自分たちでは難しいと思っていました。なので、自分たちで遺品整理をすると聞いたときは驚きました。よく考えてみると母の兄弟はそれぞれ結婚をしており、私の従兄弟も男ばかりだったので、不用品の処理をたくさんすることになっても人手が足りていました。祖父は重たい荷物を運ぶことができなかったため、私含め重たい荷物を運べる男手が6人、女手3人の計9人でやることになりました。人手が足りていたことが自分たちで遺品整理をする最大の理由だったと思います。
これだけの人数がいれば遺品整理が大変だと言っても、2日くらいで終わるだろうと思っていました。
意外にあっさり終わった遺品整理

遺品整理は、母のお兄さんの指示によって手分けして役割分担することにしました。私たちの場合は、これをきっかけに不用品はかまわず捨てようという考えの人たちが祖父を含め多かったため、男性陣で祖母が使っていた鏡台やタンス、服などを淡々と1箇所に集めました。女性陣は、祖母が使っていた口座や保険などの解約の手続きをしました。
不用品は、叔父が乗っているワゴン車で行政が管理しているリサイクルセンターに自己搬入しました。歯ブラシや入れ歯などまだ生々しい物もありましたが、一般ゴミとして捨てました。
ただ、祖母が最後に庭の手入れに使おうとした剪定ばさみは祖父の希望もあり、残すことにしました。他にも、祖母が生前に使用していたベッドなどは残しました。やはり祖父としては、ともに過ごしてきた祖母との面影も残しておきたかったのでしょう。
不用品の数が多かったのかは比べることができないため分かりませんが、不用品の処分は2日で終わりました。女性陣の口座や保険などの解約の手続き、相続に関しては時間がかかりました。祖父は祖母に家庭のことは全て任せていたため、ほとんど把握していませんでした。
驚くことに、祖父は銀行のATMも一度も使ったことがなかったので、キャッシュカードでの現金の引き出しをするのに少々てこずりました。銀行に凍結される前に引き出せる分は引き出しておこうと、数日に分けて祖父は母たちと行いました。相続に関して孫の私は参加しませんでしたが、祖父と母の兄弟で話し合いをした上で行政書士や税理士のところに相談に行きました。
身内ならではの良さ
祖母の遺品整理が終わって祖父が、「自分が亡くなった後に残った人になるべく負担がかからないように、生前整理をしたい。」と言い出しました。人が多くいたため、時間が許す限りのところまで整理しました。残しておきたい大切なものはダンボールに分かりやすくまとめ、祖母が使っていた部屋に集めておきました。
祖母の遺品整理を振り返ってみると、ネットやよく耳にする大変さはさほど感じませんでした。
不用品の処分に関しては、親戚が近くに住んでいたこともあり、人手が多かったことで役割分担をすることができたのと、基本的に遺さず処分すると決めて取りかかれたので時間はかかりませんでした。
相続関係は、どうしても専門的な方と打合せをする時間を設けなければならなかったため時間がかかりました。また、大変に感じなかったのは、精神的にも親戚だけでしたので、比較的明るい雰囲気で遺品整理をすることができたのもあると思います。不用品を処分をしている中で、祖父母の昔のアルバムが出てきました。祖父母は馴れ初めなど、自分たちのことはあまり話したがらない人でした。アルバムの中には、祖父と祖母が出会った頃から、母たち子どもが成人するまでの歴史がありました。
遺品整理が終わったあと、祖父がアルバムを見ながら「ばかやろう。」と微笑んでいたのを今でも覚えています。アルバムを見ながら、身内話をして和やかな雰囲気で終えることができました。
祖母が亡くなってしまった実感が湧かなかった私も、会話の中に祖母の声がないことで徐々に実感していきました。祖母はよく笑う人だったので、しんみりとした雰囲気で終わるよりも和やかな雰囲気で終えることができて喜んでくれているように思いました。
さいたま市の遺品整理相場は、間取り別でご案内
遺品整理サービスの料金は、単なる不用品回収サービスと異なり①家財の処分廃棄の量、②廃棄する家財の内容、③階段作業や整理分別に要する作業時間の3点を考慮して決めています。この計算方法は、遺品整理業者では、最も多く採用されている料金の計算方法になります。当社では、こちの計算方法で料金を算定いたしますが、ホームページでは。お客さまがイメージしやすいように遺品整理の相場を間取り別で公開しております。また、間取りだけでなく、処分の量や作業時間もあらかじめ盛り込んで実際に近い価格の表示になっております。
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