
ご家族を亡くされた後、残された部屋をどう片付けるかは大きな課題です。北区でも近年、専門業者に依頼する方が増えていますが、「本当に自分たちで片付けられないのか」と悩む声も少なくありません。思い出の品々に触れながら、ゆっくりと気持ちを整理したい――そんなお気持ちを大切にするなら、“業者に頼まない”という選択も十分にあります。このページでは、部屋の片付けをを自力で行う際の注意点や、やむを得ず業者に依頼する場合の判断基準を、北区の実情を踏まえてご紹介します。ご家族それぞれの形で、大切な空間と向き合うための一助になれば幸いです。
ご家族で行う片付けの進め方|3つの代表的なスタイル
亡くなった方の部屋を片付ける方法は、ご家族の状況や距離感、気持ちの整理のペースによって大きく異なります。ここでは、自分たちで無理なく進めるための3つの方法をご紹介します。
1. 不要な物は家庭ごみで処分|時間をかけて少しずつ進める
日々の生活の中で少しずつ片付けたい方に向いている方法です。遺品を確認しながら、不要な物は地域のルールに従ってゴミとして処分していきます。
【向いている方】
・亡くなった方と同居していたご家族
・同じ区内や近隣に住んでいるご家族
・思い出を振り返りながら、ゆっくり気持ちを整理したい方
2. 自治体の持ち込み・回収を使って一気に片付ける
時間が限られている場合は、粗大ごみの持ち込みや個別回収、一般廃棄物収集運搬業者の利用で短期間の片付けが可能です。人手が集められる場合におすすめです。
【向いている方】
・遠方から来て数日で片付けたいご家族
・退去期限が近い賃貸アパート・マンション
・家族や親戚など、協力者が複数いる場合
3. できない部分だけを業者に依頼する|柔軟な外部活用
遺品の仕分けや貴重品の確認などは自分たちで行い、搬出・運搬や重い家具など、一部だけ専門業者に依頼する方法です。費用も抑えられ、精神的にも整理がつきやすいとされています。
【向いている方】
・気持ちの整理はしたいが作業に不安がある
・ご高齢や体調不良などで一部作業が難しい
・大型家具や大量の不用品の搬出が困難な場合
ご家族で部屋の片付けを進めるとき|注意すべき7つのポイント
ご家族で故人の部屋を片付ける際には、感情的にも体力的にも負担がかかるものです。以下のような点に注意しながら、無理なく進めていくことが大切です。
- はじめに必要な書類や貴重品を探しておく
相続や手続きに必要なもの(通帳・保険・権利証など)は、片付けの前に優先して確認しておきましょう。 - 形見分けは事前に話し合っておく
誰がどの遺品を引き継ぐのか決めておかないと、後でトラブルのもとになります。 - 無理に一気に進めない
気持ちの整理がつかないまま無理に処分を進めると、あとで後悔することがあります。時間をかけても構いません。 - 写真・手紙・日記はすぐに捨てない
一見何でもないように見える品に、大切な思い出や故人の考えが残されていることがあります。 - 大型家具や家電は、処分方法を事前に確認する
自治体の粗大ごみルールや収集日、持ち込み可否などを把握してから作業に入るとスムーズです。 - 周囲(ご近所・管理人など)への配慮を忘れない
マンションやアパートでは、共用部分の使用や騒音などに注意し、事前に声かけをするとトラブル防止になります。 - 体調と気持ちに余裕のある日に行う
片付け作業は思っている以上に体力・精神力が要ります。無理せず、可能なら複数人で行いましょう。
また、実際に進めてみると
「ここも気をつけるべきだった」
「もっと早く知っておけばよかった」
と感じる場面は、他にもたくさん出てくるものです。
無理をせず、自分たちのペースで進めながら、途中で困ったときは立ち止まって、外部の専門家の意見を聞くことも一つの選択肢です。
たとえば、供養のこと、費用のこと、形見分けのこと——
ご家族で話し合いながら、一つずつネットで検索して調べたり、必要に応じて信頼できる第三者の助言を受けたりしてください。
何よりも、「○○ならどうしたら喜んでくれるか」
そう考えながら進めることが、故人への何よりの供養になります。
ご家族が「亡くなった方の部屋を片付けるとき」に直面しやすい10の疑問とヒント
こちらのQ&Aは、編集人がかつて東京・北区の営業所(現在はさいたま店に統合)に勤務していた当時、実際にお客様から伺ったご相談メモをもとに、整理・再構成した内容になります。
ご家族が故人の部屋を片付ける際に直面しやすい悩みや、現場でよく話題になった疑問を10項目にまとめ、無理なく前に進むためのヒントとしてご活用いただければ幸いです。
Q1. 何から始めればいいかわかりません。
A. まずは部屋全体の状況を把握することから始めましょう。
家族で作業できる日を決め、思い出の品・手続きに必要な書類・処分する物など、分類のための箱や袋を用意するとスムーズです。
時間をかけて「手をつける場所」「保留にする場所」を整理しながら、小さな一歩から進めてみてください。
Q2. 片付けにかかる時間や日数の目安は?
A. 間取りや物の量、作業できる人数によって大きく変わります。
1部屋だけなら数日で終わることもありますが、一軒家全体を片付ける場合は1カ月以上かかることも。
遠方から通う場合や、平日に時間が取れない方は、週末だけ作業を進めるなど現実的なスケジュールを立てることが大切です。
Q3. 家族の中で誰が中心になって進めるべきですか?
A. 特に決まりはありませんが、「相続人」「同居していた方」などが中心となるケースが多いです。
複数人で協力できるなら、役割分担(現地対応・手続き・処分方法の確認など)をするとスムーズです。
大切なのは、誰か一人が抱え込まないことです。関係者同士で状況を共有しながら、無理のない形で進めましょう。
Q4. 家族間で片付け方の意見が食い違って困っています。誰の意見を優先すべき?
A. 片付け中に「何を残すか・処分するか」で衝突になることはよくあります。
そのときは、“故人がどう生きてきたか”を判断の軸にして考えてみてください。
「○○さんならどうしたいと思うか?」という問いを共有することで、感情的な対立ではなく、供養としての視点に立ち返れます。
迷ったら、時間を置く・一時保留にするのも一つの手です。
Q5. 供養はしないといけないのですか?
A. 「必ずしなければいけない」と法律で決まっているわけではありませんが、供養は気持ちの整理のために行う方が多いです。
遺品の中には、形見として手元に残したいものや、お焚き上げしたい品もあるでしょう。
「手放すことに迷いがある」「何となく気になる」──そう感じるなら、それは供養のサインかもしれません。
宗教的な意味合いよりも、「ありがとう」と手を合わせる気持ちを大切にしてください。
Q6. 遺品の中で価値があるものを見分けるコツは?
A. 通帳・証券・土地関連書類・年金関係・有価証券などは相続や手続きに必要です。
また、写真・手紙・日記など、金銭的価値はなくても家族にとって重要な思い出になる物もあります。
見慣れない書類や箱は、すぐに捨てずに確認しましょう。
不明なものは写真に残して後から家族に相談する方法も有効です。
Q7. 粗大ごみの処分方法がよくわかりません。
A. 自治体の粗大ごみ収集を使うのが一般的です。電話やネットで申し込み、指定された日に玄関先に出します。
ベッドやタンスなどは、部屋からの搬出や解体が必要になる場合もあり、体力的に大変なことも。
持ち込み処分や、許可を持つ一般廃棄物業者の利用も検討するとよいでしょう。
Q8. 感情的に苦しくて進みません。どうしたらいい?
A. 故人の生活が詰まった部屋を片付けるのは、誰にとっても簡単なことではありません。
涙が出て作業が進まない、自分を責めてしまう──そんな気持ちになるのは自然なことです。
無理をせず、一度に片付けようとせず、数分だけ作業して休むなどペースを調整してください。
つらい時は、第三者(専門業者や相談機関)に部分的に手伝ってもらうのも一つの選択肢です。
Q9. リサイクルや買取で得たお金は、どう扱えばいいですか?
遺品の一部をリサイクル・買取に出して得られたお金は、ご家族の考え方や故人への思いに応じて、いくつかの扱い方があります。たとえば──
- 片付けにかかった費用の補填として活用する
- お供え物やお線香代にあて、ささやかな供養の一部にする
- 遺産分割の対象として扱う(特に高額の場合)
いずれにしても「誰か一人が勝手に使う」のではなく、ご家族で一度話し合い、「○○さんの品がこうして役に立った」と納得できる形で使うことが大切です。
金額の大小ではなく、気持ちの整理と故人への敬意が、扱い方の軸になります。
Q10. 専門家に頼るのは“諦め”になる気がして…
A. そう感じてしまうお気持ち、よくわかります。
ですが、すべて自分たちで抱える必要はありません。
体力・時間・精神面の限界が来る前に「必要なところだけ」専門家に手を借りるのは、供養の一つの形でもあります。
大切なのは「どう残すか」「どう送るか」。ご家族の想いと故人への敬意があれば、それで十分です。
やはり、家族だけでは難しい…と感じたら
それでも「やっぱり自分たちでは無理かもしれない」と思ったら、どうぞご相談ください。
私たちは、一社で決めていただくことを前提とはしていません。
むしろ、他社とも比較したうえで、納得のいく形でご依頼いただくことが、その後の進行もスムーズになり、結果的にご家族の満足につながると考えています。
無理をせず、迷った時に立ち止まり、相談できる存在のひとつとして当社をお役立ていただければと思います。
北区でご提供している当社の料金について(アパート・団地・一軒家)
当社では、お部屋の間取りや住宅の形態ごとに、明確な料金表をご用意しています。
まずは、ご自身のケースに近いページからご確認ください。
いずれも、作業内容や含まれる費用項目を詳細にご案内しております。
「どれくらいかかるのか」「追加費用は発生するのか」など、ご不明点があればお気軽にご相談ください。
北区でのご相談対応について
当社では、北区でお部屋の片付けをご希望される方に向けて、専任担当者制を採用しています。
現在、練馬エリアを担当する専任者は3名体制で、ご相談から作業完了まで、責任をもって対応しております。
「どんな人が来るのか不安」「説明が二転三転しないか心配」というお声にもお応えできるよう、最初にご相談をお受けした担当者が、そのまま現地での見積りや作業日の立ち会い、完了報告まで一貫して対応いたします。
「料金の目安を知りたい」「立ち会いできないけれど整理を頼みたい」など、
どのような内容でもかまいません。まずはお気軽にご相談ください。
▶ 本サイト(サービス案内・会社情報)はこちら
→ https://katazuke-2022.com/
▶ ご相談・お見積りをご希望の方はこちら(専用フォーム)
→ https://katazuke-2022.com/contact/
なお、当社の営業エリアは、東京都・埼玉県の全域に加え、神奈川県・千葉県・茨城県・群馬県・山梨県の一部地域にも対応しております。