「業者に頼むのが一般的なのか？」と迷われている方へ
中野区のように交通の便が良く、人口密度も高い都市部では、ご家族が亡くなられたあとの「部屋の片付け」について、遺品整理業者に依頼する方が増えています。その背景には、ご遺族が遠方に住んでいることが多いこと、仕事や家庭の事情でまとまった時間が取れないこと、賃貸物件などで明け渡し期限が決まっていることなど、現代ならではの事情があります。
とはいえ、「業者に頼むのが一般的だから」という理由だけで決める必要はありません。
自分たちで少しずつ進める方法、家族の思いを込めて片付けを行う方法など、向いている進め方はご家庭によって異なります。
このページでは、
「自分たちでやるか、業者に頼むか、どう判断すればよいのか？」
という疑問に対し、現場経験をもとに、判断の目安や注意点をやさしくご案内します。
なぜ、すぐに業者に頼むべきではないのか
業者に片付けを任せると、お金がかかります。
それ以上に――たとえ専門業者が丁寧に作業をしてくれたとしても、
失われてしまう“かけがえのないもの”があるのです。
それは、亡くなられた方の部屋に詰まった「人生のかけら」と向き合う機会です。
写真、手紙、愛用していた日用品――
それら一つひとつが、故人の歩みや思いを物語っています。
ご家族自身の手で片付けを進めることは、
単なる「作業」ではなく、
その人生を見つめ、受け止め、心の中に残していく時間でもあります。
もちろん、すべてを自分たちで行うのが難しいこともあるでしょう。
けれど、最初からすべてを人に任せてしまえば、
この大切な「時間」は戻ってきません。
「○○さんなら、どんなふうに片付けてほしいだろう」
そんな問いかけから始まる時間こそ、
ご家族にとっての供養になるのかもしれません。
それは、いくら丁寧に扱う業者であっても、ご家族の代わりにはなれないからです。
家族だけでは抱えきれない時代に──業者の力を借りるという選択も
かつては、ご家族が時間をかけて故人の部屋を片付けることが当たり前とされてきました。
しかし、現代ではそれが難しくなっている現実もあります。
- 遠方に住んでいて、通うことができない
- 仕事や介護など、日常生活で手いっぱい
- 思い出が重すぎて、手が止まってしまう
- 期限が迫っていて、とても間に合わない
こうした理由から、家族の手で行いたくても行えないというご相談が、私たちのもとにも数多く寄せられています。
私たち専門業者ができることは、故人を敬い、残されたご家族の気持ちに寄り添うこと。
そして、ただ物を「処分」するのではなく、ひとつひとつ丁寧に仕分け、判断し、供養の心を忘れずに作業を行うことです。
迷っている方へ──「全部任せる」ではなく「必要な部分だけ」頼むこともできます
「自分たちで片付けたいけれど、一部だけ手伝ってほしい」
「貴重品や思い出の品は家族で整理するので、大型家具やゴミの搬出だけ頼みたい」
このように、“一部だけ任せる”という柔軟な対応も可能です。
必要なときに、必要な分だけ。
業者を「頼る」のではなく「活用する」という考え方が、これからの時代には合っているのかもしれません。
▼ 業者に依頼すると、費用はどのくらいかかる？
今回ご紹介したように、ご家族で片付けるのが難しい場合、業者に依頼する選択もあります。
では実際に遺品整理を業者に頼んだら、料金はいくらかかるのか？
間取りや住まいの形（アパート／団地／一戸建て）によって費用の目安は異なります。
具体的な金額を知っておきたい方は、以下のページをご覧ください。
▶ 【アパート・マンション・団地】の間取り別料金はこちら
→ アパート・団地の片付け料金ページへ
▶ 【一戸建て】の料金と作業日数の目安はこちら
→ 一軒家の片付け料金ページへ
高齢のご家族が業者に依頼される場合は、ぜひサポートを
高齢の方が遺品整理などの業者に依頼される際には、周囲のサポートが大切です。
特にご高齢の方は、
- インターネットやスマホがうまく使えず情報収集が困難
- ご自身の体力の衰えに引け目を感じ、他人に頼ることを遠慮がちに
- やさしい対応を受けると「この人なら…」とすぐに信頼してしまいやすい
こうした事情から、高額な契約をその場で結んでしまうケースもあります。
だからこそ、ご家族やご親族が一緒に情報を確認したり、見積もりを比較するなどの「ひと声サポート」がとても重要です。
実際の事例｜中野区 70代女性のケース
中野区鷺宮の3階建てアパート3階にお住まいだった、70代のお母さまのお兄さまがご逝去されました。お兄さまは独り暮らしで、身寄りはお母さまお一人。
遺品整理を業者に依頼することとなり、ある業者からは「50万円」という見積りが提示されました。
お母さまはそのまま契約を進めようとしていましたが、話を聞いた娘さんが「少し高いのでは」と感じ、当社にご相談くださったのがきっかけです。
私たちの対応
お電話にて詳しい状況を伺い、
- 荷物はやや多め
- 階段での搬出作業が必要
という点を踏まえて、仮見積りは約30万円とご案内。その日のうちにスタッフが現地に急行し、正式なお見積りをご提示しました。
現地の確定した見積り
- スタッフ数： 4名
- トラック台数： 3台
- 作業時間： 約6時間
- 見積金額： 28万円（税別）／30万8000円（税込）
心を込めた、迅速な片付け
退去期限が迫っていたことから、翌日には作業を実施。
板橋店と他拠点のスタッフが連携し、**丁寧かつ迅速に作業を完了。**無事にアパートの明け渡しを終えました。
業者に頼むなら見積書で確認すべき5つのポイント
＝契約前にここだけは見てください＝
3社から見積りを取り寄せ、金額以外の項目もしっかり比較することが大切です。
① 作業日時・作業時間が記載されているか
予定日・作業開始時間・おおよその終了時刻が明確に記載されているかを確認しましょう。
「いつ・どのくらいで終わるのか」がわかることで、当日の段取りも立てやすくなります。
② 人員数・車両台数が明記されているか
- 作業にあたるスタッフの人数
- 使用するトラックの台数・大きさ
これが不明確だと、後から「人員追加」「車両追加」で料金が増えることも。明記されているか必ず確認を。
③ 料金の内訳がはっきりしているか
「一式〇万円」とだけ書かれている見積書は要注意です。
- 作業費
- 処分費
- 車両費
などの項目ごとの内訳があるかどうかをチェックしてください。
④ 作業に含まれない内容の記載
たとえば：
- エアコン取外し
- 特殊な清掃
- 仏壇・人形などの供養
など、別料金になる可能性のある作業があれば、「これは含まれていますか？」と必ず確認を。
⑤ 担当者名・会社情報が明記されているか
- 会社名
- 担当者名
- 電話番号
- 所在地
これらが書かれていない見積書は要注意。 何かトラブルがあった際、連絡や確認が取れないリスクがあります。
中野区でのご相談対応について
当社では、中野区でお部屋の片付けをご希望される方に向けて、専任担当者制を採用しています。
現在、練馬エリアを担当する専任者は3名体制で、ご相談から作業完了まで、責任をもって対応しております。
「どんな人が来るのか不安」「説明が二転三転しないか心配」というお声にもお応えできるよう、最初にご相談をお受けした担当者が、そのまま現地での見積りや作業日の立ち会い、完了報告まで一貫して対応いたします。
「料金の目安を知りたい」「立ち会いできないけれど整理を頼みたい」など、
どのような内容でもかまいません。まずはお気軽にご相談ください。
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