遺品整理の際、貴重品が想いがけない場所から発見されることがあります。遺品の整理を進める中で、大切なものを見逃さないためには、慎重な捜索が必要です。以下は、想いがけない場所から貴重品を発見する際の代表的な場所と、それぞれの探し方の注意点です。
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家具の隙間や裏
タンスや引き出しの奥、裏側、隙間などに貴重品が落ち込んでいることがあります。特に古い家具は、故人が物を隠したり、大事な書類や現金をしまい込んだまま忘れてしまっていることが多いです。
探し方の注意点:
無理に家具を動かすと損傷する恐れがあるため、慎重に取り扱う必要があります。また、重たい家具の場合は、無理をせず複数人で作業するか、専門業者に依頼するのも選択肢の一つです。
衣類のポケットや裏地
洋服のポケットやコートの裏地、またはバッグや財布の中に、現金や貴重なアイテムが残っていることがあります。特に普段から着用していた服やバッグには、重要なものが無意識に保管されていることがあるため、細かくチェックすることが必要です。
探し方の注意点:
洋服やバッグのファスナーやボタンを一つずつ確認し、ポケットの中を忘れずに調べましょう。また、裏地が破れている場合は、その中にも隠れた貴重品が入っていることがありますので、確認が重要です。
本や雑誌の中
本や雑誌の間に現金や書類、写真などが挟まれている場合があります。特に本の中にお札を隠すことは、昔からよく行われていた方法です。
探し方の注意点:
本をめくる際は、ページを一枚ずつ丁寧に確認します。大切な書類や紙幣が破れたり、無意識に捨ててしまったりしないように注意が必要です。
クローゼットや天袋の奥
普段あまり使わないクローゼットの天袋や奥のスペースには、長い間手付かずの箱や袋が放置されていることがあります。その中には、貴重な書類や家族にとって大切なアイテムが眠っている可能性があります。
探し方の注意点:
高い場所での作業は、転倒や怪我のリスクがあるため、安定した脚立や補助具を使うことが大切です。また、埃やカビがたまっている場合もあるので、マスクや手袋を使用し、清潔な状態で作業を進めましょう。
額縁の裏や壁掛け時計の中
額縁や壁掛け時計の裏に、貴重な写真や書類、場合によっては現金が隠されていることがあります。これは、家の中で安全な場所とされ、意図的に隠されていた場合が多いです。
探し方の注意点:
額縁や時計を外す際には、壊さないよう慎重に取り扱います。また、裏側や中に何かが挟まれていないか、軽く振って音を確認するなどして、見落としがないようにすることが大切です。
引き出しの底や二重構造
引き出しの底に二重構造があったり、隠し引き出しが存在する場合があります。こうした隠し場所には、貴重品がしばしば保管されています。
探し方の注意点:
引き出しを引き抜いたり、底を軽く叩いて不自然な音がしないか確認します。また、家具を壊してしまわないように、力を入れすぎず、慎重に調べることが重要です。
食品の容器や冷蔵庫の中
昔の人は食品容器や冷蔵庫の中に現金や貴重品を隠すことがありました。特に普段使わない食品容器や缶の中に、大切なものがしまい込まれていることがあります。
探し方の注意点:
食器や容器の中を調べる際には、物を乱雑に扱わず、一つ一つ丁寧に確認します。万が一、長期間放置された食品が腐っていたり、カビが発生していた場合には、衛生面に気を付けて作業しましょう。
布団やクッションの中
布団やクッションの中、特に古いものであれば、中身に現金や書類が隠されていることがあります。これも安全な隠し場所として使われていたことが多いです。
探し方の注意点:
布団やクッションを解体する場合は、元に戻せなくなる可能性があるため、事前に確認してから行います。また、破いた後の処理についても考慮する必要があります。
車や倉庫
車や倉庫に、貴重品や大切な書類が保管されていることもあります。特に車のダッシュボードやトランクの中、倉庫の棚や箱の中には、予想外の品が見つかることがあります。
探し方の注意点:
車の中を調べる際には、ダッシュボードやシートの隙間も見逃さないようにします。倉庫内では、重たい荷物を扱う際に安全を確保し、物が崩れないように気をつけましょう。
仏壇
仏壇には、お供え物や故人にとって重要なものが保管されていることがあります。特に金銭や貴重品が仏壇の引き出しや箱にしまわれていることも珍しくありません。また、故人の大切な思い出の品が一緒に置かれていることもあります。
探し方の注意点:
仏壇は宗教的な意味合いを持つため、慎重に扱うことが大切です。整理する前に家族と話し合い、適切な手順を踏んで開けるようにします。お線香やろうそくなどの供養物を移動させる際も、感謝の気持ちを持って丁寧に行いましょう。
神棚
神棚にも、金銭や貴重な書類が保管されていることがあります。特にお守りや封筒に現金が入っていることがあり、これも見逃しがちです。
探し方の注意点:
神棚も宗教的な意味合いが強いため、仏壇同様に尊重して扱います。お守りや封筒などを開ける前に、家族の許可を得るか、手順について話し合い、慎重に取り扱います。清掃や整理の際には、神棚の周囲を丁寧に整えることも心がけましょう。
パソコンの中(デジタル遺品)
現代では、パソコンやスマートフォンに故人の重要なデータや貴重な情報が保管されていることが増えています。銀行のオンラインアカウント情報、写真や動画、重要な書類のデジタルデータが含まれている可能性があります。
探し方の注意点:
デジタル遺品を整理する際は、まずパスワードやアクセス情報を確認する必要があります。デバイスにアクセスできない場合は、専門のデジタル遺品整理業者に依頼することを検討しましょう。また、データを誤って削除しないように注意し、バックアップを取ることも重要です。
額縁の裏
額縁の裏には、貴重な写真や書類、時には現金が隠されていることがあります。額縁は意図的に大切なものを隠す場所として使われることが多いため、念入りに調べる価値があります。
探し方の注意点:
額縁を外す際には、破損しないように慎重に扱います。また、裏側を確認する際は、古い額縁や絵画を壊さないよう、適切な道具を使って丁寧に調査します。
7. ベッドやソファの下・中
ベッドやソファの下や内部に、現金や重要な書類が隠されていることがあります。特に引き出し付きのベッドや、クッションの中に物が隠されている場合があります。
探し方の注意点:
ベッドやソファを動かす際には、複数人で行うか、適切な工具を使って安全に行います。内部に隠されているものを確認する際は、破損しないよう慎重に作業を進めましょう。
8. 庭や物置、倉庫
庭や物置、倉庫の中にも、故人が大切にしていた道具や貴重品が保管されていることがあります。特に金庫や鍵付きの箱が隠されていることが考えられます。
探し方の注意点:
屋外の作業では、動物の巣や錆びついた道具などに注意し、手袋を着用して作業を進めます。また、重量物を扱う場合は、転倒や怪我を防ぐため、二人以上で作業するか、専門業者に依頼することが安全です。
9. 銀行の貸金庫や保管庫の鍵
遺品整理の際、銀行の貸金庫の鍵や保管庫の番号が見つかることがあります。故人が銀行や施設に大切な書類や貴重品を保管していた場合、この鍵が重要な手がかりとなります。
探し方の注意点:
鍵や番号が見つかった場合は、早めに家族や銀行に確認し、手続きを進めることが大切です。これにより、貴重な財産を確実に引き継ぐことができます。
遺品整理において、貴重品を見逃さずに発見するためには、計画的かつ丁寧な作業が重要です。以下は、貴重品を効果的に探すためのコツです。
貴重品を探し出すためのテクニックはある?
貴重品を探し出すことは、単純に「探す」という行為だけでは簡単に見つかるものではありません。遺品整理の過程で発見される貴重品には、大きく分けて三つのケースがあります。①自然に生活習慣として置かれている場所にあるもの、②故人が意図的に隠したもの、③故人が忘れてしまった場所にあるものです。この中で、特に②と③に該当する貴重品は、意識的に探してもなかなか発見できないことが多いです。
故人が意図して隠した貴重品は発見が難しい
故人が意図して隠した貴重品は、盗難防止や価値のある物を安全に保管するために巧妙に隠されていることがほとんどです。こうした貴重品は、家具の裏や引き出しの二重底、本や額縁の裏、クッションの中など、容易には発見できない場所に隠されていることがあります。また、家の構造を利用して、天井裏や床下、物置の奥深くに保管されていることもあるため、広範囲をしっかりと確認する必要があります。
意図して隠された貴重品は、他人が容易に見つけられないように巧妙に工夫されているため、どれだけ意識して探しても、簡単には見つからないことが多いのです。
意図せず隠されている貴重品も発見が困難
一方、故人が意図せず忘れてしまった貴重品も、意外と目立たない場所に放置されていることがあります。これらは普段使用していた財布やポケットの中、リビングの引き出し、寝室の枕元など、日常の習慣の中で自然に隠れてしまったものです。こうしたものも意識的に探すだけでは、見逃されがちです。
貴重品を探す効果的な方法は、ひたすら丁寧な仕分けをすること?
このように、意図的に隠されたものも、忘れ去られたものも、簡単に見つけることはできません。では、確実に貴重品を発見するためにはどうすれば良いのでしょうか?その答えは、「貴重品を探すのではなく、遺品整理を丁寧に進めること」です。
具体的には、①遺品を慎重に扱いながら整理し、②ゴミや不要物を可燃ゴミや不燃ゴミといった形で丁寧に分別していくことが重要です。この過程で、自然に貴重品が発見されることが多いのです。
丁寧な遺品整理が貴重品発見のカギ
遺品整理を進める際には、一つひとつの品物を細かく確認することが重要です。例えば、家具や衣類のポケットの中を丁寧に調べたり、引き出しの奥や底、書籍の間なども確認することで、現金や貴金属、重要な書類が発見されることがあります。さらに、クッションや寝具の中、冷蔵庫や食品保存容器の中に意図せず貴重品が紛れていることもあるため、すべての品物に注意を払う必要があります。
デジタル遺品の確認も忘れずに
現代では、パソコンやスマートフォンに貴重な情報が保管されていることも増えています。こうしたデジタル遺品も、故人の財産や重要な情報が隠されている可能性があるため、パスワードやアカウント情報の確認を含め、デバイス内のデータをしっかり確認することが大切です。
まとめ
結論として、貴重品を確実に見つけるためには、単に「探す」ことに注力するのではなく、遺品を丁寧に扱い、全ての物をしっかりと確認しながら整理することが最も効果的です。この慎重なアプローチが、故人の貴重な遺品を発見するための確実な方法となるのです。
貴重品探しミニコラム
認知症の方の貴重品の隠し場所
認知症の方が物を隠す行動は、記憶力の低下や不安感、妄想などが原因です。 貴重品を安全だと思う場所に隠し、その場所を忘れてしまうことが多い、妄想が考えることよく隠される物は財布、通帳、鍵などで、隠し場所は家具の奥、布団、台所用品、植木鉢など多岐にわたります。対応策としては、隠し場所を把握し、家の中を整理整頓して隠せる場所を減らします。 貴重品は鍵付きの保管箱に入れて、家族が管理します。がけや代用品の活用が効果的です。必要に応じてケアマネージャーや医師に相談し、不安や妄想への対策を行っていきます。
この行動は本人の不安の表れであり、否定せず寄り添う対応が重要です。 家族の負担を軽減するため、専門機関の支援も活用しましょう。
▶認知症の方の隠す貴重品と隠し場所
認知症の方が良く隠す貴重品
認知症の方が隠す対象となりやすいのは、本人にとって大切だと感じるものです。
現金・財布:日常的に使う物のため、不安から特に隠されることが多い。
通帳・印鑑・カード類:金融関係の物体は「盗まれたくない」という強い意識から隠される傾向があります。
鍵:家や車の鍵を隠してしまうと大きなトラブルにつながることもあります。
宝石・アクセサリー:高価なものや思い出の品も隠されやすい。
書類や重要な手紙:年金や保険関係の書類などもよく隠されます。
認知症の方の主な隠し場所
隠す場所は本人にとって「安全」と感じる場所が選ばれますが、隠したことを忘れてしまうため、家族が探すのに苦労することがあります。
衣類のポケットや布団の中: 使っていない服のポケットや、布団や枕の中。
家具の奥や隙間:タンス、引き出しの奥、家具の裏側など。
台所用品:鍋、フライパン、米びつ、冷蔵庫など日用品の中に紛れ込みます。
靴箱や靴の中:普段使わないや靴棚の奥に隠されることが多い。
庭や植木鉢の中:外部に隠すケースもあり、さらに発見が難しい場合があります。
対策
認知症の方の発見行動に対応するには、適切な環境整備と心理的なサポートが必要です。
貴重品を管理する
鍵付きの保管箱や金庫をご用意し、現金や通帳、印鑑などを家族が管理します。
必要以上の貴重品を本人の手の届く場所に置かない。
隠し場所を把握する
本人の行動を観察し、よく隠す場所をリストアップします。
定期的にその場所をチェックして紛失を防ぎます。
環境を整える
家の中を整理整頓し、隠し場所になりそうな箇所を減らします。
不要な物を処分し、探す手間を大切に。
心理的な安心感を考える
不安や妄想を考えて、「大切なものは安全に保管しています」と優しく伝えます。
必要に応じて代用品(おもちゃの財布やカードなど)をご用意しております。
専門家の支援を受ける
ケアマネージャーや介護相談員にご相談し、認知症の行動に対する具体的なアドバイスをもらえます。
必要であれば、医師に相談して不安を遠慮する治療を検討します。
孤独死の方の貴重品は、どこにある
孤独死された方の貴重品の多くは、ご遺族や警察による捜索で発見されることが一般的です。 警察が検視を行う際には、事件性の存在を確認します。この検視の過程で、部屋の隅頻繁を繰り返すことが多く、その中で貴重品が発見されるケースがあります。また、財布や現金がベッドや布団の中から見つかるケースもあります。 いずれにせよ、すべての貴重品が見つかるわけではなく、見落としのリスクも存在します。孤独死された現場でも丁寧に確認することが大切です。当社では、孤独死現場の片付けとともに、貴重品の仕分けも慎重に行い、大切なものを発見した場合にはご遺族に先にお返しいたします。
▶孤独死のお部屋で貴重品を探すには
孤独死された方の貴重品の探し方
孤独死された方の貴重品は、部屋の隅々や荷物の奥に隠されていることが多く、丁寧な捜索が必要です。 現金、通帳、死亡保険証書などの貴重品が、タンスや引き出しの奥、衣類のポケット、床下収納、天井裏などの場所から見つかるケースがよくあります。団の中、古い缶や容器の中、冷蔵庫の奥といった意外な場所も確認が必要です。特殊清掃のプロが適切な装備で作業し、貴重品を一つ丁寧に確認してご返金しています。
ご遺族のための丁寧な確認の重要性
孤独死現場の貴重品捜査では、ご本人による確認作業が重要です。 警察の検視後でも弱くてない貴重品が、家具の裏や押し入れの奥などから発見される場合がある。悪臭や汚染が広がる現場での作業は長時間を要し、身体そのため、専門業者に依頼することで、効率かつ確実に貴重品を探すことが可能です。ご遺族が悲しみの中でも安心して故人を弔えるよう、当社では発見の報告と迅速な返却をかつ丁寧に行っています。