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ゴミ屋敷清掃ガイド《特別編》プロ直伝。作業の安全と近隣対策

ゴミ屋敷片付け5つの安全対策
①作業の安全対策 ②ゴキブリ対策 ③健康対策 ④火災対策 ⑤近隣対策

ゴミ屋敷の清掃は、一般的な掃除とは異なり、多くの注意点や守るべき事項があります。適切な対策を講じなければ、作業する人がケガをしたり、近隣からの苦情が寄せられたり、さらには火災事故などの危険を誘発する可能性があります。清掃作業を安全かつ効果的に進めるためには、健康・安全対策、心のケア、法令遵守などの基本的なポイントを守ることが不可欠です。防護具の着用や十分な換気、怪我防止のための準備を徹底するとともに、住人のプライバシーを尊重し、適切なコミュニケーションを図ることが求められます。また、廃棄物処理法を遵守し、環境保護にも配慮することが重要です。これらのことを守ることで、清掃作業中の事故やトラブルを未然に防ぎ、円滑に進めることができます。

作業に当たる人は、必ず守るようにしてください

こちらのゴミ屋敷は、レベル4で55万円です。1Kタイプで広い作りです。料金に影響を受けたのは、作業条件が悪く、トラックの止めるスペース、搬出も階段で作業負担も重くケースでした。仕上げは、退去のためのゴミ撤去と清掃の仕上げでした。

これがレベル4のゴミ屋敷

作業の安全対策

安全対策は作業の重要な部分であり、特にゴミ屋敷の清掃のような作業ではより一層重要です。安全対策を徹底し、ゴミが多く含まれている場合は特に注意を払いながら作業を進めることが大切です。皆さんが安全に作業を行うためのガイドラインを守ることで、不慮の事故やトラブルを未然に防ぐことができます。

作業するときの安全対策

滑り止めがある手袋を使用
ゴミの中には、コップの破片やプラスチック破片が隠れていることがあり、素手で作業するとケガをする危険性があります。特に鋭利な破片は見えにくいので注意が必要です。作業中のケガを防ぐために、滑り止め付きの手袋を必ず着用しましょう。手袋は手を保護し、安全かつ効率的に作業を進めるための重要な防護具です。
《マック着用は必須》
ゴミ屋敷ではホコリが多く、作業中にホコリが舞い上がります。また、ゴミを袋に入れて閉じる作業では、ホコリを直接吸い込むので、マスクの着用は必須です。高性能な防塵マスクを選び、一日に3~4回交換することが推奨されます。特にゴミ屋敷では通常の埃と混ざり、ダニなどの死骸も多く含まれていますので、注意が必要です。安全に作業を進めるために、マスクの着用を徹底しましょう。
《スニーカー履いて作業します》
部屋の中を靴で入ることに抵抗があるかもしれませんが、ゴミ屋敷の片付けには必要です。ゴミの上を歩く際には、様々な危険な物が現れ、踏んでしまうことでケガをする可能性があります。スリッパでは対処できない場面もあるため、スニーカーのような靴底が厚くて丈夫なものが適しています。その上で、作業中は足元に特に注意を払い、安全を確保するよう心がけましょう。

《服装についての安全対策》
夏の時期であっても、可能な限り肌の露出を減らす服装を選び、身を守ってください。ゴミの上での作業は転倒や落下によるケガのリスクが高まります。そのため、帽子をかぶり、長袖の服を着用し、短パンは禁止としてください。長袖の服は、肌を保護するだけでなく、不意の接触や傷から身を守る役割も果たします。また、帽子は頭部を保護し、落下物から守る助けになります。安全対策を徹底し、作業中の事故やケガを最小限に抑えましょう。

換気と明かりの確保

換気は、風向きに注意、明かり確保は必須
作業すると部屋内にホコリやダニなどの害虫の死骸が舞い散ることになります。換気はその対策の一環として重要ですが、風向き次第では埃などを直接受ける可能性があるため、注意が必要です。特に複数人での作業の場合は、アドバイスを行う際に換気を行わず、定期的に休憩をとりながら喚起することが重要です。また、明かりの確保も作業の安全性を確保するために重要です。明るい照明が作業効率を向上させ、作業中の安全を確保します。換気と明かりの両方を適切に管理することで、作業中の安全性を高めましょう。

休憩と水分補給

作業中の安全対策や衛生対策に加え、こまめな休憩も重要です。疲れは注意力を低下させ、事故のリスクを高める原因になります。特に夏や梅雨の時期は、室内作業でも発汗が増えるため、水分補給が欠かせません。
作業中の休憩では、ペットボトルの水を用意し、休憩前にうがいをしてから水分を補給しましょう。水分補給は体調を保つために重要です。十分な水分補給を心がけ、作業効率と安全性を確保しましょう。

作業中の害虫対策

ゴミ屋敷に害虫が多いのは、餌である生ゴミや汚れが豊富だからです。ハエやゴキブリ、チャタテムシなどの害虫は、食事の残りや食べこぼしなどの生ゴミを好んで摂食します。特にゴミ袋に入ったままの生ゴミが腐敗すると、臭いを嗅ぎつけた虫が集まります。このような害虫の存在は、心理的な嫌悪感を引き起こし、作業を行う意欲を奪います。したがって、害虫の駆除や生ゴミの適切な処理が重要です。清掃作業を進める上で、害虫対策をきちんと取り入れることで、作業の安全性と効率性を確保しましょう。特に作業で厄介なのは、ゴキブリです。この対策は、ゴキブリに抵抗がない人にも必須ですね。

作業で厄介なゴキブリ対策

効果がないゴキブリ対策
作業を行う際に、ゴミ屋敷でゴキブリ駆除はできません。いくら殺虫剤、殺虫噴霧剤を散布してもほとんど効果がありません。ゴキブリは、ゴミの中へ隠れてしまいます。対策の決め手がありません。効果が得られませんから諦めて作業を行います。
「ゴキブリは絶対ダメ」と言う方は、作業できませんから、友人などのお手伝いを依頼するときには、確認して頼むようにしてください。
《実際のゴキブリ対策》
ゴキブリ対策は実際に難しいものです。特に清掃作業を行う際には、ゴキブリがいては作業が滞ってしまいます。作業を勧めると、これまで隠れていたゴキブリが驚いて飛び出してくることがあります。それだけでも作業が中断されることがありますし、ゴキブリが体に這い回ることでさらに困難が増します。そこで、スプレー式の駆除剤を使って、見かけたゴキブリを即座に退治するしか方法がありません。ゴキブリが現れたらすぐに対処することで、被害を最小限に抑えることができます。この繰り返し作業で乗り切ります。

近隣の配慮と対策

作業を行う上で、近隣の配慮と対策を怠ることは決して許されません。他人への迷惑や不快感を引き起こすと、管理会社や大家、近隣住民からの苦情を招き、最悪の場合は警察の介入や作業の中断に至る可能性もあります。これを避けるために、常に周囲の人々に配慮し、作業を行うことが不可欠です。

作業中の騒音配慮

作業中の騒音に対する配慮と対策は非常に重要です。特に深夜の作業では、騒音を最小限に抑えることが不可欠です。集合住宅では、マンションでも特に配慮が必要です。

夜間作業への配慮

夜間作業は、夜10時から11時までに終了することが望ましい。具体的な対策としては、深夜の作業は騒音の少ない作業に重点を置くことが重要です。大きな音を立てる作業や機械の使用は控え、静かに行える作業に切り替えることが望ましいです。また、集合住宅では、隣人への影響を最小限に抑えるために、作業の前に事前に周囲の住民に通知することや、騒音を遮断するための防音マットやパネルの使用なども考慮されます。

大声の会話も配慮

作業中の騒音配慮は大声の会話にも重要です。特に深夜や集合住宅では、大声の会話は周囲の住民に迷惑をかける可能性があります。声の大きさを抑え、静かな場所での会話を心がけることが大切です。また、深夜や早朝は特に声を落として配慮しましょう。周囲の住民の睡眠や生活を考慮することで、作業の中断を防ぐことができます。

周辺の環境への配慮

共有部分の点検と清掃

清掃中、ゴミを運搬する際には、共有部分の通路やエレベーター、ゴミ置き場などを汚さないよう細心の注意を払います。ゴミを運ぶ際には、不潔な跡を残さないように注意深く作業し、清潔な状態を保つよう努めます。また、作業が終了したら、清掃した場所や使用した設備の点検を怠らず、万全の状態で作業を終えることが重要です。

エレベーター・ゴミ置き場の利用の配慮

住人の方が快適に利用できるよう、エレベーターやゴミ置き場の利用には配慮が必要です。エレベーターを利用する際には、待ち時間を短くするために人数を抑えたり、大きな荷物やペットを運ぶ場合は他の住人の利用を妨げない時間帯を選ぶよう心がけましょう。また、ゴミ置き場を利用する際には、臭いの強いゴミや大きなゴミを捨てる際は他の住人に迷惑がかからないよう注意し、予め了解を得たり指定された時間帯に捨てるようにしましょう。

理的なサポートや法令遵守など多岐にわたる配慮が求められます。健康と安全を第一に考え、計画的に進めることが成功の鍵となります。適切な準備と心構えで、効率的かつ安全に清掃を完了させましょう。

火災には十分気を付けて

ゴミ屋敷は火災の危険性が高まります。コンセントがゴミに埋まり、ネズミの発生や水漏れ、漏電なども考えられます。ゴミの片付けにより、火災や漏電のリスクが軽減されます。対策として、冷蔵庫に生ごみがない場合なら、ブレーカーを落としておくことが重要です。これにより、ショートや蓄電池からの発火などの危険を防ぐことができます。また、定期的な点検やメンテナンスを怠らず、火災や漏電の危険を常に意識しましょう。

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