コラム:遺品整理を自分で

遺品整理ガイド《特別編1》10名の経験者から学ぶ遺品整理の大変さ

一般の方から、寄稿いただいた体験談
遺品整理は、故人の思い出や生活の一部を丁寧に整理する大切な作業です。しかし、初めて遺品整理に直面する方にとっては、何から始めれば良いのか、どのように進めていけば良いのか迷うことも多いでしょう。そこで、このコーナーでは、実際に遺品整理を経験した方々の体験談を集めました。それぞれの物語には、感動や苦労、そして学びがあります。これから遺品整理を行うご遺族の方々にとって、少しでも参考になり、心の支えとなる情報がここに詰まっています。共に歩んだ故人との思い出を大切にしながら、整理を進める一助となれば幸いです。

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遺品整理経験者からの教訓まとめ
こちらのコーナーでは、編集部で体験談のプロフィールと遺品整理に初めて取り組むご遺族の方へ、体験談からポイントをまとめてご紹介しています。本文については、コメント末尾からリンクをクリックしてご覧いただけます。

遺品整理ガイド

《体験談NO1》相続放棄で遺品整理を行った体験談

=遺品整理プロフィール

大阪在住。弟さんの遺品整理を経験。弟さんは自営業を営んでおり、アパートで孤独に過ごしていました。相続放棄を決めていましたが、母親の強い要望により遺品整理を行うことになりました。遺品整理を通じて、多くの思い出や感情に向き合い、家族の絆を再確認する貴重な時間を過ごしました。

編集部からのコメント

遺品整理を控えているご遺族の皆様へ、相続放棄を予定している場合、遺品整理を行うことは原則としてお勧めできません。相続放棄をサポートする専門家の中でも、遺品整理の可否について意見が分かれることがあります。今回のケースでは、相続放棄を予定していたにもかかわらず、親の強い要望により遺品整理を行うことになりました。
この体験談は、相続放棄と遺品整理が両立できた特別な事例です。専門家の意見を尊重しながら、慎重に進めたことで、無事に遺品整理と相続放棄が実現しました。遺品整理には多くの時間と労力がかかりますが、故人との思い出を大切にしながら進めることができました。
これから遺品整理を行う方々は、専門家の助言を十分に受け、慎重に対応することをお勧めします。この体験談が、皆様の参考となり、少しでも心の支えとなれば幸いです。本文は、1~2分で読めます。ぜひご覧ください。

《体験談NO2》妻に先立たれた夫の遺品整理とその後の生活

=遺品整理プロフィール 

1945年3月生まれ。ふじみ野市の分譲マンションに住んでいましたが、2年前に妻が亡くなり、マンションを売却。ローンがなかったため、現金を残し、娘の住む埼玉県ふじみ野市の安いアパートを借りて生活をしています。現在は娘の世話を受けながら日々を過ごし、妻が残してくれた預金や財産に感謝しています。弟さんの遺品整理を通じて、家族の絆を再確認しながら生活を続けています。

編集部からのコメント

読者の皆様に妻の遺品整理に関する日誌をご紹介します。寄稿者は、長年共に暮らしたマンションで一人暮らしを始めましたが、日に日に募る寂しさに耐えきれず、マンションを売却して引っ越す決断をしました。遺品整理や引っ越しという大きな変化に直面する中で感じた思いや、心の葛藤が綴られています。同じような状況にある方々にとって、この体験談が少しでも心の支えとなれば幸いです。本文は、1~2分で読めます。ぜひご覧ください。

《体験談NO3》デジタル遺品で苦労した息子さんの遺品整理

=遺品整理プロフィール

私の父親は新しい物好きで、パソコン、タブレット、スマホを使いこなし、インターネットを効率的に利用していました。そんな父親が病気で倒れ、介護施設に入居。その3年後に父は亡くなりました。インターネットなしには過ごせなかった父、そして残されたデジタル遺品について、息子である私が体験した遺品整理の物語です。

編集部からのコメント

こちらの体験談を通じて、遺品整理の難しさや心の葛藤が少しでも伝われば幸いです。遺品整理は物理的な作業だけでなく、故人との思い出や感情に向き合う大切な時間でもあります。特に、デジタル遺品は見えないため、取り扱いが難しくなりがちです。今回の寄稿者のように、パソコンやスマートフォンのパスワード解除が必要になることがありますので、故人が日常的に使用していたパスワードのヒントを探すことが大切です。デジタル遺品には、家計簿やクレジットカードの情報、さらには仮想通貨の取引データなどが含まれていることがあります。これらの情報を確認し、適切に対処するためには、専門家の助けを借りることも一つの方法です。今回の体験談では、税理士への相談が非常に役立ちました。
遺品整理は時間と労力を要する作業ですが、焦らず一つ一つ丁寧に進めることが重要です。また、家族や信頼できる友人と協力して行うことで、精神的な負担を軽減することができます。この体験談が、皆様の遺品整理の一助となり、少しでも心の支えとなることを願っています。本文は、1~2分で読めます。ぜひご覧ください。

《体験談NO4》叔母の遺品整理は、悲しみに耐え行いました

=遺品整理プロフィール

川口市にお住まいのDAさんから寄稿いただきました。DAさんは叔母さんの遺品整理を行いました。叔母さんは生涯独身で、相続は姪であるDAさん一人でした。生前から親交が深かったため、一切専門家に任せることなく、できる限り自分で遺品整理を進めました。その過程での経験や思いを、これから遺品整理を行う方々の参考になればとの思いで綴ってくださいました。

編集部からのコメント

今回の体験談では、相続手続きにおける貴重な体験が共有されています。遺品整理と同様に、相続手続きも大変な作業であり、様々な問題に直面することがあります。特に、複数の銀行口座が存在する場合、その管理や手続きは非常に煩雑になります。
叔母の亡くなった後、生前に利用していた複数の銀行口座が発見され、その解約や残高証明の手続きが必要となりました。戸籍謄本や法定相続人一覧の取得、銀行への手続きなど、多くの作業が必要となりましたが、その過程で様々な困難が浮かび上がりました。
特に、戸籍謄本の取得に関する手続きは複雑であり、叔母が複数の場所に引っ越していたためにさらに時間と手間がかかりました。そのため、法定相続人一覧の作成が役立ちました。自らパソコンを使って手続きを行うことで、費用と時間を節約することができましたが、それでも銀行での手続きには相当な時間がかかりました。
この体験談を通じて、相続手続きにおいては、事前の準備や情報収集が非常に重要であることが示唆されます。特に、複数の銀行口座がある場合には、それらの情報を事前に整理しておくことが重要です。相続手続きには時間と労力がかかるものの、丁寧に進めることで円滑に解決できる場合があります。本文は、1~2分で読めます。ぜひご覧ください。

実家暮らしの私は、会社員として働きながら独身の50代女性です。80代の父親が亡くなった後、母親と二人暮らしを続けていました。しかし、母親が家の中で転倒し、要介護認定を受けることになりました。その結果、父の遺品整理と仕事、介護、お金など、様々な問題に直面しました。この体験談では、私がその時に経験したことを共有したいと思います。

《体験談NO5》父親の死後。母の介護でとうなる私の将来

=遺品整理プロフィール

実家暮らしの私は、会社員として働きながら独身の50代女性です。80代の父親が亡くなった後、母親と二人暮らしを続けていました。しかし、母親が家の中で転倒し、要介護認定を受けることになりました。その結果、父の遺品整理と仕事、介護、お金など、様々な問題に直面しました。この体験談では、私がその時に経験したことを共有したいと思います。

編集部コメント

この体験談は、介護と仕事を両立しながら、介護サービスの利用や家事支援の活用、そして遺品整理に取り組むことで、安心して自分の生活を続ける方法を模索する著者の姿を描いています。現代の働く女性が介護や遺品整理に直面する場面は決して珍しいものではありませんが、その中で自分のキャリアや生活を犠牲にせずに介護を行う方法を模索する姿勢は非常に示唆に富んでいます。
著者は、公的な介護サービスや家事支援を積極的に利用することで、仕事と介護の両立を実現しました。特に、介護サービスの一環としてデイサービスを利用することで、平日の昼間は母親の介護を預けることができ、自身の仕事に専念することができました。また、遺品整理に関しても、母親の介護と並行して行い、家の中を整理することで、介護の負担を軽減する努力を行っています。本文は、1~2分で読めます。ぜひご覧ください。

《体験談NO6》生き別れた子供たちが取り組んだ遺品整理

=遺品整理プロフィール

疎遠だった父の遺品整理に挑みました。1日半で、その任務を完了しました。物理的な作業だけでなく、感情的なプロセスも含まれ、複雑な関係性を整理することが求められました。決断を下し、整理を終えた経験は、人間関係や過去の感情を整理する重要性を私に教えました。

編集部コメント


遺品整理を通じて学んだ重要な教訓があります。まず、計画性と準備の重要性です。予期せぬ出来事に備え、家族や友人と協力して作業を進めることが必要です。また、感情的なつながりや思い出に惑わされず、必要なものと不要なものを厳選しましょう。さらに、遺族の意向を尊重し、費用や作業内容を事前に確認することも大切です。
次に、効率性と効果的なリーダーシップの重要性です。解体や運搬などの作業を分担し、適切な役割分担を行うことで、効率的に作業を進めることができます。リーダーは計画を立て、全体の進捗を把握し、メンバーを励まし、困難に対処する役割を果たす必要があります。
最後に、感情的な負担と心のケアの重要性です。遺品整理は悲しみや喪失感を引き起こすことがあります。メンバー同士で励まし合い、感情を共有することが大切です。また、遺品整理が終わった後は、新たな生活をスタートさせる準備をし、前向きに未来を見据えることが重要です。本文は、1~2分で読めます。ぜひご覧ください。

《体験談NO7》定年後に取り組んだ父親の遺品整理

=遺品整理プロフィール

A氏(65歳)は、父親の遺品整理に8か月を費やしました。定年後、実家での生活を楽しんでいたA氏は、父親の遺品整理に取り組むことで、様々な思い出に触れることができました。この期間中、家族の歴史や父親の趣味について新たな発見があり、感謝と共に想い出を整理する時間となりました。

編集部コメント

この遺品整理の体験談は、父親が亡くなった後に始まった大きな家の整理作業についてのものです。最初は物の整理が簡単だと考えていましたが、大量の物や重い家具、貴重な品々を整理することが想像以上に時間と労力を要することを知りました。
遺品整理には計画性が重要であり、感情的な側面も考慮する必要があります。また、物の価値や処分方法を慎重に検討することも大切です。遺品整理は一人では限界がありますので、家族や友人のサポートを得ることも重要です。
さらに、重要な書類や貴重品の管理にも注意を払う必要があります。この体験を通じて、遺品整理は計画的かつ慎重なアプローチが必要であり、感情的な面や物の価値を見極める能力が求められることを学べる教訓でした。本文は、1~2分で読めます。ぜひご覧ください。

《体験談NO8》遺品整理の悲しみが伝わるお話です

遺品整理プロフィール

遺品整理にかかった時間は、約3ヶ月。夫は難病と闘いながらも、太陽のように明るい人でした。彼は重い心臓病を抱え、治療方法は内服薬のみで、病状は徐々に進行しました。夫は倒れてから2週間後、医師の努力もむなしく静かに息を引き取りました。葬儀が終わり、夫の遺品整理に取り掛かりました。

編集部コメント

夫の遺品整理を通じて、多くの読者に伝えたいことは、遺品整理は単なる物の片付けではなく、心の整理でもあるということです。筆者の夫は生前、自身の葬儀の準備や遺品の整理にまで気を配っていました。彼の細やかな配慮のおかげで、遺された筆者は物理的な整理に困ることはありませんでしたが、それでも心の整理は一朝一夕にはいきませんでした。
遺品整理に取り掛かると、思い出が蘇り、悲しみが新たに溢れてくることが多々あります。無理に急いで整理する必要はなく、気持ちが落ち着くのを待ってから少しずつ進めることが大切です。遺品を見て涙が止まらなくなったり、思考停止に陥ることは自然なことであり、そのような時は無理をせず、自分のペースで進めることが肝心です。
筆者のように、三回忌が過ぎるまで待ってから整理を始めることで、心の準備が整い、遺品に向き合うことができるようになります。また、全てを残すのではなく、最小限の大切な物だけを残し、後は感謝の気持ちで送り出すという方法も有効です。
遺品整理は、物を捨てることではなく、心の整理です。自分の気持ちと向き合い、無理をせず、自分のペースで進めることが、遺品整理の大切なポイントです。本文は、1~2分で読めます。ぜひご覧ください。

《体験談NO9》親戚総出て取り組んだ祖母の遺品整理

遺品整理プロフィール

私は祖母の遺品整理を約1週間かけて行いました。祖母は庭の手入れ中に心臓発作で急逝し、親戚と共に遺品整理を行うことにしました。古い写真や手紙、庭の道具など、祖母の思い出が詰まった品々に触れるたびに涙が溢れました。整理を進めながら、祖母との思い出を改めて感じ、親戚と共有することで心の整理も進みました。祖母の愛情を胸に、遺品も生活の一部として生き続けています

編集部コメント

私は母方の祖母を亡くし、約1週間かけて遺品整理を行いました。祖母は庭の手入れ中に心臓発作で急逝し、親戚と共に遺品整理を行うことにしました。最初は業者に頼んだ方が楽だと思いましたが、親戚が多く、特に男性陣が多かったため、自分たちで行うことに決めました。遺品整理は祖母の使っていた物を淡々と整理し、不用品は行政のリサイクルセンターに搬入しました。祖母の剪定ばさみやベッドは祖父の希望で残しました。相続や手続きは時間がかかりましたが、身内だけで行うことで比較的明るい雰囲気で進められました。祖母のアルバムを見つけ、家族の歴史を振り返りながら祖父も微笑んでいたのが印象的です。遺品整理は思い出を共有し、心の整理をする貴重な時間となりました。本文は、1~2分で読めます。ぜひご覧ください。

《体験談NO10》簡単と思った伯母の遺品整理の誤算

遺品整理プロフィール

私は母方の伯母が亡くなり、隣県で一人暮らししていた伯母のアパートを引き払うことになりました。伯母は1年前に認知症と診断され入院していたため、その間に少しずつ片付けを進めていましたが、遺品整理は大変でした。遺品整理にかかった時間は10日間で、家族と協力して行いました。アパートの退去手続きや不用品の処分、思い出の品の整理など、多くの作業がありましたが、家族の助けと伯母への思い出を大切にしながら進めました。

編集部コメント

私は母方の伯母の遺品整理を経験しました。伯母はずっと一人暮らしで、荷物も少ないと見込み、簡単に済むと思っていました。この考えが甘かった。予定では9時から17時の作業を5日間くらいで終わらせるつもりでした。
母と叔母が自分たちでやりたいと強く希望したため、業者を呼ばずに行うことにしました。思い出になるものを姉妹で残しておきたい、また今後のためにお金を節約したいという理由もありました。私たちは軍手、マスク、ガムテープ、段ボールなどを準備し、レンタカーのハイエースを借りて整理に臨みました。事前に計画表を作成し、リサイクルショップやごみ処理の手続きも調べました。
整理に参加したのは私を含めて5人。遠方に住んでいるため、集合できる日に集まって一気に片付けました。気持ちの整理がつかず、思い出の品に手が止まることも多かったです。
賃貸の退去期限があるため、ペースを上げ、計画的に整理しましたが、銀行関係やカード類の解約に時間がかかりました。記念切手や硬貨の処分も悩みましたが、最終的には銀行で換金しました。仏壇の処分も大変で、お寺に相談し、お性根を抜いてもらい、仏壇屋さんに処分していただきました。体力的・精神的に大変で、今思えば業者にお願いした方が良かったかもしれません。しかし、母や叔母にとっては気持ちの整理の良い機会となりました。
遺品整理は予想以上に大変ですが、今後のために生前整理や事前の手続きを心掛けるべきだと感じました。本文は、1~2分で読めます。ぜひご覧ください。

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