
杉並区でご家族が亡くなられた後、お部屋の片付けに直面する方は少なくありません。
「何を残し、何を処分すればよいか分からない」「遠方に住んでいて立ち会えない」「故人との関係が複雑だった」——。
このように、亡くなった人の部屋片付けには、体力や時間だけでなく精神的な負担も伴います。
この記事では、杉並区内でよくある5つのケースに沿って、片付けの進め方や注意点を中立的に解説します。
同じような状況でお悩みの方が、一歩を踏み出すための手がかりとなれば幸いです。
杉並区で直面することの多い、少し事情のある5つの部屋片付け
お部屋で孤独死された場合
一人暮らしの高齢者が増える中、「孤独死」は杉並区でも少しずつ身近な問題になっています。発見が遅れた場合、室内に強い臭気が残る、床や壁に体液が染み込むなどの状況が生じ、通常の掃除では対応できないケースもあります。また、管理会社や大家から早期の退去・原状回復を求められることが多く、ご家族や関係者が短期間で対応を迫られることもあります。精神的なショックや衛生面の不安もあり、無理をしてご自身で対処しようとすることは避けた方が望ましい場面もあります。
この時の最適なアクション
まず、警察による現場検証(監察医の確認や検死)が完了するのを待ちましょう。これが終わらないうちは、原則として関係者であっても部屋に立ち入ることはできません。立ち入りが可能になった後は、死亡届の提出や火葬許可申請など「死後事務」に必要な書類や印鑑、保険証、通帳などの貴重品を確認・回収することが第一歩となります。衛生状態が悪化していることもあるため、無理にご自身で入らず、現地確認が難しい場合は写真撮影や鍵の預かり対応が可能な業者に相談するのも一つの方法です。その後、特殊清掃や遺品整理の手配を進めていく流れが一般的です。
生前ほとんど連絡が取れていなかった親の場合
生前ほとんど交流のなかった親が亡くなった場合、訃報自体を福祉課や管理会社から知らされるケースもあります。状況によっては、部屋の中が未整理のまま放置され、役所や大家から「今後の対応をどうするか」と確認が入ることも。気持ちの整理がつかないまま、相続や家財整理といった現実的な対応を迫られ、戸惑う方も多くいます。とくに相続放棄を検討する場合には、遺品に触れることが“財産の処分”と見なされるリスクがあるため、慎重な判断が必要です。専門家への相談を早めに行うことで、感情と法的対応の両面から適切な行動がとれるようになります。
この時の最適なアクション
まず、役所や大家、施設などから連絡が来た段階で、部屋の現況と保管物の内容を可能な範囲で確認します。もし相続放棄を検討している場合は、遺品に触れる前に家庭裁判所への手続きを優先し、弁護士や司法書士に相談することが望ましいです。逆に、相続を進める場合には、死亡届や年金停止手続き、公共料金の確認など、事務的な処理を一つずつ進めていくことになります。室内が荒れている場合や、ご自身での整理が難しいと判断された場合は、状況に応じて専門業者に見積もりを依頼し、対応の段階を整理することで、精神的な負担を軽減できます。
借金や滞納が多く、遺品を勝手に処分してよいか不安
故人に多額の借金や滞納がある場合、「部屋にある物を片付けてよいのか」「触れてしまうと相続を認めたことになるのでは」と不安になる方が多くいらっしゃいます。特に、家賃や公共料金の滞納、消費者金融からの督促が来ているような状況では、相続放棄を検討するケースも少なくありません。この場合、財産の一部でも処分したり、遺品を持ち帰ったりすると“単純承認”とみなされる可能性があるため、慎重な行動が求められます。安易に整理を進めず、まずは現状を把握し、法律上の手続きを優先することが重要です。
この時の最適なアクション
遺品整理に入る前に、借金や滞納の状況を可能な限り確認し、相続をどうするかの方針を固めることが先決です。相続放棄を検討するなら、故人の財産や負債の状況を調べた上で、家庭裁判所に期限内(原則3か月)に申述書を提出する必要があります。判断に迷う場合は、弁護士や司法書士など専門家に相談することで、誤った行動を避けられます。もし室内の状況が悪く確認が難しい場合は、専門業者に「遺品に手を加えず現状確認だけを行う」立ち会いを依頼する方法もあります。いずれにしても、感情的に動かず、法的な整理を優先するのが大切です。
生活保護を受けていた方の部屋を片付ける場合
生活保護を受給していた方が亡くなった場合、部屋の片付けにあたり注意すべき点がいくつかあります。生活保護には「扶助費」が支給されていたものの、死亡後の遺品整理や原状回復にかかる費用は原則として遺族や関係者の負担になります。さらに、遺族が遠方に住んでいたり高齢で動けないケースも多く、実務的な負担が重くのしかかることも。また、故人に財産がない場合でも、役所や大家(管理会社)とのやり取り、鍵の返却、必要書類の整理など、一定の手続きが必要です。放置すると家賃発生や部屋の損耗につながる可能性もあるため、速やかな対応が望まれます。
この時の最適なアクション
まずは、生活保護を担当していた福祉事務所に連絡し、死亡の報告とあわせて、今後の手続きや支援の有無を確認しましょう。自治体によっては「居宅清掃援助(整理支援費)」制度があり、条件を満たせば片付け費用の一部を補助してもらえることがあります。そのうえで、必要に応じて遺品整理業者など第三者のサポートも検討すると安心です。遠方在住や高齢のご遺族にとっては、現地での立ち会い不要で完了できるサービスを利用することで、精神的・肉体的負担を軽減できます。費用・作業内容については事前の見積もりを取り、役所とのやりとりが必要な場合は手順を明確にしておきましょう。
ご遺族が遠方にお住まいで立ち会えない場合
ご遺族が遠方に住んでおり、部屋の片付けや立ち会いが困難なケースは非常に多く見られます。仕事や育児、健康上の事情により、すぐに現地へ行くことができないことも少なくありません。このような場合、部屋の現状確認や鍵の管理、作業の進捗確認などが物理的に難しくなるため、対応が遅れると大家や管理会社との間で賃貸契約の延長やトラブルになる可能性もあります。また、遺品や貴重品の扱いに不安を抱える方も多く、情報共有の不足がストレスとなることもあります。
この時の最適なアクション
遠方にお住まいの場合は、現地での立ち会いが不要な「鍵の郵送による作業依頼」や「オンライン報告付きの遺品整理サービス」を活用することで負担を大きく軽減できます。依頼に際しては、作業前後の写真や動画の提供、事前の見積もり提示、電話・メールでの進捗連絡など、遠隔でも安心できる仕組みを用意しているか確認することが重要です。また、貴重品や必要書類の取り扱いについても明確なルールを設けている業者を選ぶことで、信頼性を高めることができます。ご家族に代わって対応してもらうという視点で、丁寧な対応かどうかを見極めましょう。
私たちがお手伝いできること
それぞれのご事情に応じて、専門のスタッフが必要なサポートを行います。
1. ご遺族が立ち会えない場合の鍵の受け渡し・作業代行
遠方にお住まいの方には、鍵の受け取りから作業完了後のご報告まで、立ち会いなしで完結できる体制をご用意しています。
2. 孤独死など特殊な現場の対応・清掃
現場状況に応じて、専門の除菌・消臭や特殊清掃を含む対応が可能です。警察対応後の流れにも配慮します。
3. 生前関係が疎遠だったご親族の遺品整理
思い出が乏しい場合でも、書類・通帳・アルバムなど必要な物を丁寧に選別し、報告・返送いたします。
4. 借金や滞納がある方の遺品整理への慎重な対応
相続放棄を前提とした作業についても、ご家族の意向や法律上の注意点をふまえて、ご相談に応じます。
5. 生活保護・行政関係の連携が必要なケース
福祉事務所や関係機関とのやりとり、書類作成のサポート、必要に応じた見積もりの形式対応なども行っています。
【実例】司法書士の先生からのご依頼
杉並区内のUR賃貸住宅「シャレール荻窪」(大型団地)にて、
お一人暮らしだった方が孤独死されたお部屋の片付けを、司法書士の先生よりご依頼いただきました。
相続人の方は長野県にお住まいで、現地での対応が難しく、
すべての交渉・手続きは司法書士の先生が一任されていました。
発見までに時間がかかり、お部屋の状態も悪化していたため、
UR側から損害の請求を受ける可能性を心配されていたそうです。
そのため、相続放棄も視野に入れつつ、専門的な対応が求められました。
当社では、司法書士の先生と連携しながら、
片付け作業・搬出・廃棄品目の明細作成・鍵の返却までを一貫して対応。
必要書類や記録の整備にも配慮しながら、慎重に作業を進めました。
【見積金額の詳細】
UR賃貸住宅側からは「自然死」との判断が下され、特別な損害賠償の請求はないことが明確になりました。
そのため、当社では通常の部屋片付けサービスとして見積もりを作成し、作業を進めました。
- 作業日数:3日間
- スタッフ数:延べ6名
- 使用車両:2tトラック 3.5台分
- 単価:1台あたり 110,000円(税別)
合計金額:385,000円(税別)
税込総額:423,500円(税込)
※費用には、仕分け・搬出・廃棄物処理・簡易清掃・記録資料の整備等すべてが含まれています。
杉並区では、このような孤独死されたお部屋の片付けだけでなく、
・ご遺族が遠方にお住まいで立ち会いが難しいケース
・生活保護を受けていた方の退去に伴う片付けで、大家さんが対応に困っているケース
など、多様なご相談をいただいております。
いずれも、ご事情に合わせた柔軟な対応が必要となるため、専任の担当者が責任をもってサポートしております。
お困りの際は、お気軽にご相談ください。
杉並区でのご相談対応について
当社では、杉並区区でお部屋の片付けをご希望される方に向けて、専任担当者制を採用しています。
現在、練馬エリアを担当する専任者は3名体制で、ご相談から作業完了まで、責任をもって対応しております。
「どんな人が来るのか不安」「説明が二転三転しないか心配」というお声にもお応えできるよう、最初にご相談をお受けした担当者が、そのまま現地での見積りや作業日の立ち会い、完了報告まで一貫して対応いたします。
「料金の目安を知りたい」「立ち会いできないけれど整理を頼みたい」など、
どのような内容でもかまいません。まずはお気軽にご相談ください。
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