空き家整理サービス

【空き家シリーズ③】売却が決まった後にやること|引き渡し前の家財整理と確認ポイント

空き家を売るとき、「片付けは全部きれいにしておけばいい」と思っていませんか?
ところが実際の売買では、“残すべき物”と“撤去すべき物”の区別がとても重要です。
不用意に全部処分してしまうと、売却に有利な設備まで取り外してしまうことがあります。
逆に、残したままにしておくと契約違反になる物もあるのです。

ここでは、空き家管理士の視点から、
「売却前に整えておくべき家の状態」と「残した方が良い場合の判断」を
実務に即して分かりやすく解説します。

売買の対象になる範囲を正しく理解する

不動産売買の対象は、土地と建物、および建物に付属する設備です。
契約書には「土地及び建物並びにその付属設備一式」と書かれますが、実際に“どこまでが対象か”を正確に理解しておかないと、
引き渡しの際に「思っていたのと違う」とトラブルになることがあります。

室内で注意すべき物

区分主な例扱い注意点
建物本体床・壁・天井・建具・ドア不動産(対象)改修時に取り外さない
設備(定着物)給湯器・エアコン(壁固定型)・換気扇・風呂釜・照明配線器具不動産(対象)原則残す。撤去時は要確認
動産(私物)家具・家電・衣類・カーテン・カーペット対象外(撤去)残置物扱いになる
境界的な物天井照明・床置きエアコン・温水洗浄便座状況次第設置方法により判断が変わる

💡 判断の目安
「取り外すと跡が残るもの=残す」
「動かせるもの=撤去」です。

屋外で注意すべき物

区分主な例扱い注意点
土地本体敷地・塀・門扉・配管不動産(対象)老朽化がある場合は事前説明
定着した工作物カーポート(基礎付き)・ブロック塀・地植えの庭木・固定された庭石不動産(対象)壊れている場合は撤去の確認を
動産(移動可能)鉢植え・プランター・脚立・自転車対象外(撤去)買主が片付けを求めるケース多い
物置組立式/基礎固定式状況により異なる下記で詳しく説明

物置の扱い

屋外設備の中でも、最も判断が分かれるのが「物置」です。

種類扱い解説
コンクリート基礎付き建物扱い(不動産の一部)法務局の登記対象。ただし未登記が多い。撤去時は買主と相談を。
ブロック・土台に載せただけ動産扱い(撤去)簡単に移動できるため、原則は処分対象。

💡 ポイント
基礎付き物置は「附属建物」として登記可能です。
未登記のままだと、固定資産税の対象外になることもあります。
契約時に存在を明記しておくのが安全です。

植木・庭石の扱い

  • 地面に根付いた植木や固定された庭石 → 土地の一部(残す)
  • 鉢植えやプランター → 動産(撤去)
  • 庭石が装飾的または記念碑的な場合 → 買主が不要とすることがあるため要確認。

判断に迷ったときの対応

残すか撤去するか――判断に迷うときは、必ず担当の不動産会社に確認を取りましょう。
「この設備は残しておいていいのか」「この棚は撤去すべきか」といった判断を、売主が自己判断で行うのは避けた方が安全です。

✅ 不動産会社を通して確認
✅ 買主との直接交渉はしない
✅ 回答を待ってから対応する

買主さんは、まだ正式に引き渡しを受けていない立場のため、
直接やり取りをすると誤解やトラブルの原因になります。
必ず担当者を介して伝え、返答を待ってから作業を進めましょう。

本来撤去すべき動産でも、残した方が売却に有利な場合

原則では「動かせる物=撤去」ですが、
実際の売却では、残しておいた方が印象が良くなる物もあります。
とくに中古住宅や空き家では、「生活のイメージが湧く状態」が買主に安心感を与えることがあります。

残した方がプラスに働くもの

種類理由・効果注意点
清潔なカーテン・照明器具室内が明るく、生活の雰囲気を残せる汚れ・黄ばみがある場合は撤去
比較的新しいエアコン設備価値としてプラス評価される動作確認・保証書を添付できると安心
ガス台・給湯器・照明配線類撤去すると建物印象が悪くなる故障・老朽化時は交換または撤去
基礎付きの物置や収納棚収納性をアピールできる契約書に「残す」旨を明記する
手入れされた庭木・庭石景観の良さを維持できる荒れている場合は整備または撤去

不動産会社と相談して決める

こうした「残した方がいい物」は、
物件のタイプ・買主の層・販売戦略によって正反対の結果になります。

  • リフォーム前提の買主 → 空の状態が好ましい
  • そのまま住む予定の買主 → 設備や雰囲気が残っている方が印象が良い

したがって、残す・撤去の判断は必ず不動産会社と相談し、
売買契約書の「付帯設備表」や「物件状況報告書」に明記しておきましょう。

契約時の注意

  • 残す物は一覧にして書面で共有
  • 買主が「不要」とした場合は撤去する旨を明記
  • 写真を添付して現況を確認
  • 売主・買主・仲介の三者で認識を統一

まとめ

「全部片付ける」が正解ではありません。
清潔で機能が生きている物は、家の価値を引き上げることがあります。
ただし、残す判断は必ず事前相談と書面確認がセット。
それが、トラブルのない売却につながります。

買主への心遣いで、気持ちよい引き渡しを

家の売却は、契約を結んだ瞬間が“終わり”ではありません。
引き渡しの時こそ、**「この家を大切にしてくれる人に託す」**という最後の仕上げです。
ほんの少しの心配りで、買主に安心と信頼を感じてもらえます。

設備や機器のカタログを整理しておく

給湯器・エアコン・IHコンロなど、家に備わっている設備の取扱説明書や保証書、メーカーのカタログ
ひとまとめにしてお渡しすると、とても喜ばれます。

「このボタンはどう使うのか」
「フィルターの掃除はどこから?」

といった小さな疑問を、最初から解決できるからです。
ファイルにまとめて“設備一覧”として残しておくと、管理の印象も良くなります。

ちょっとした日用品・情報を添える

売主の思いやりとして、以下のような物を少し残しておくと、買主に喜ばれることがあります。

  • ゴミ出しカレンダー・地域の自治会案内
  • 水道・電気・ガス会社の連絡先メモ
  • ポストや門扉の鍵・スペアキー
  • 室内の換気扇フィルターやスペア電球など

※もちろん、不要と言われた場合は撤去が原則です。
ただし、引き渡し前に不動産会社を通して「残しておいて大丈夫ですか?」と確認しておけば問題ありません。

「住み継ぐ人」へのメッセージ

家を手放すということは、思い出を渡すことでもあります。
だからこそ、ほんの少しの気遣いが相手の記憶に残ります。

「丁寧に使われていた家ですね」
そんな一言をもらえるだけで、
長年の暮らしが報われたように感じる人も少なくありません。

▶ まとめ

設備のカタログや保証書は整理して渡す
地域情報や連絡先なども添えると親切
残す物は事前に確認をとっておく
最後は「気持ちの引き渡し」を意識する

現場で感じた、心に残るひと場面

あるお引き渡しの現場でのことです。
部屋の隅に、エアコンと照明のリモコンがきれいに並べられていました。
よく見ると、電池がすべて抜かれており、取扱説明書と一緒に透明袋にまとめて置かれていたのです。

それを見た買主の方が、
「前の持ち主さんが、ていねいな方だったんですね」と微笑まれました。

この一言に、売主の“見えない心配り”がしっかり伝わっていました。
たったそれだけのことでも、「この家を大切に使ってもらえる」という安心感が生まれるのです。

営業地域のご案内 〜空き家の家財処分こちらの地域で〜

〜空き家の家財処分なら〜

「家財がそのままで手がつけられない」「遠方で通えない」「何から始めたらいいのかわからない」——そんなお悩み、私たちはこれまで何百件と向き合ってきました。
部分的な作業から全体の整理、庭や物置の外回り対応まで、柔軟に対応可能です。
お見積もり後の無理な勧誘は一切ありませんので、まずは安心してお話だけでもお聞かせください。
“今の状況に合った片付け方”を一緒に考えていきましょう。


東京・埼玉は全域、他県は東京・埼玉より地域になります

埼玉県のサポート地域
全地域で即日でお見積り、作業も対応しています

上尾市・朝霞市・越生町・三芳町・毛呂山町・入間市・寄居町・桶川市・春日部市・加須市・川口市・川越市・杉戸町・松伏町・北本市・行田市・久喜市・熊谷市・鴻巣市・越谷市・上里町・・岩槻区・浦和区・大宮区・北区・桜区・中央区・西区・緑・南区・見沼区・坂戸市・幸手市・狭山市・志木市・白岡市・草加市・鶴ヶ島市・所沢市・戸田市・新座市・蓮田市・羽生市・飯能市・東松山市・小川町・川島町・滑川町・ときがわ町・鳩山町・吉見町・日高市・深谷市・富士見市・ふじみ野市・本庄市・三郷市・宮代町・八潮市・吉川市・和光市・蕨市・秩父市・伊奈町・嵐山町

東京都のサポート地域
離島を除き全地地域スピード対応しています。

昭島市・あきる野市・足立区・荒川区・板橋区・稲城市・江戸川区・青梅市・大田区・葛飾区・北区・清瀬市・国立市・江東区・小金井市・国分寺市・小平市・狛江市・品川区・杉並区・墨田区・世田谷区・立川市・台東区・多摩市・調布市・豊島区・中野区・奥多摩町・日の出町・瑞穂町・西東京市・練馬区・八王子市・羽村市・東久留米市・東村山市・東大和市・武蔵村山市・日野市・府中市・福生市・文京区・町田市・三鷹市・港区・武蔵野市・目黒区

神奈川県のサポート地域
横浜・川崎・東京よりで対応しています。

厚木市・綾瀬市・伊勢原市・海老名市・鎌倉市・川崎市・川崎市麻生区・川崎市川崎区・川崎市幸区・川崎市高津区・川崎市多摩区・川崎市中原区・川崎市宮前区・相模原市(緑区、中央区、南区)・座間市・逗子市・茅ヶ崎市・平塚市・藤沢市・大和市・横須賀市・横浜市青葉区・横浜市旭区・横浜市泉区・横浜市磯子区・横浜市金沢区・横浜市南区・横浜市港北区・横浜市栄区・横浜市瀬谷区・横浜市港南区・横浜市都筑区・横浜市鶴見区・戸塚区・横浜市中区・横浜市西区・横浜市保土ヶ谷区・横浜市緑区・横浜市南区・神奈川区

千葉県のサポート地域
東京・埼玉よりで千葉県の7割をカバーしています

我孫子市・市川市・市原市・印西市・浦安市・柏市・鎌ヶ谷市・白井市・流山市・習志野市・野田市・船橋市・松戸市・八千代市・四街道市・佐倉市・千葉市(中央区・花見川区・稲毛区・若葉区・緑区・美浜区)

群馬県・茨城県・山梨県のサポート地域
東京・埼玉・千葉寄りで専任者がスピード対応しています

【茨城県】常総市・坂東市・守谷市・取手市・つくばみらい市
【群馬県】高崎市・安中市・富岡市・藤岡市・伊勢崎市・前橋市・みどり市・太田市・桐生市・吉岡町・渋川市・館林市・邑楽町
【山梨県】上野原市・大月市・都留市・山梨市・甲州市・笛吹市・甲府市

ご相談・お問合せは、専任担当者へ

運営(一社)家財整理センター

片付け屋ライフサービス&ティーワイは、店舗名(屋号)とて利用しております。
業歴20年・年中無休:クレーム0更新で安心
遺品整理・荷物整理・ゴミ屋敷片付け・家の片付けとメンテナンス
本店:埼玉県入間市上藤沢881-1
インボイスT9030005020032
営業店・車両デポ
所沢市・板橋区・戸田市・春日部市・桶川市・鶴ヶ島市・足立区・港区・練馬区
写真・事例記事とフライバシー保護の取り扱い

会社案内

現地見積り予約は簡単スムーズ
◎お電話で、その場で見積もり日時の調整が可能です。(朝8時~夜7時)
◎メールでは、希望日時2つを記入してお待ちください。(翌日回答)
◎お電話は、お見積り担当者に直接つながります。(とれない時は、受付で応対)
訪問見積もりは、指定時間にお伺い
◎10分前後の誤差でお伺い。
◎日祭日・帰宅時間に合わせてご訪問
◎見積り所要時間は30分です。見積書はその場で発行

お問い合わせは下記からどうぞ。スムーズにご案内します。

-空き家整理サービス

お電話相談は 全店共通/年中無休

03-5860-6515