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「逆境を越えて:創業時の便利屋魂が試された日」創業時代エピソード

こちらのエピソード集は、当社創業時からの精神を色濃く反映した出来事をまとめたものです。創業者の想いと行動が、どのようにして困難な状況に対処し、会社の礎を築いてきたかを伝える内容となっています。日々の業務の中で、どんな困難にも立ち向かい、お客様の信頼に応え続ける姿勢が、今も息づいていることを実感していただけることでしょう。このエピソード集を通じて、当社の成り立ちと揺るぎない精神を感じていただければ幸いです。

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創業時の便利屋魂が試された日:3.11東日本大震災の現場での決断

2011年3月11日、あの日のことは今でも鮮明に覚えています。私は埼玉県上尾市にあるマンションの7階で、スタッフ2名とともに仕事をしていました。その日は、マンションの4階と7階の二世帯親子の荷物を移動させる依頼を受けており、4階の荷物を廃棄し、一部を7階に引っ越す作業を進めていました。

作業の最中、大きな地震が突然起きました。7階にいた私は、揺れる家具が倒れないように必死で押さえていました。「お客さん、立っていては危ない、座ってください!」と叫んだ記憶が、今でも頭に残っています。幸いにも、外でトラックに荷物を積み込んでいた2名のスタッフは無事でした。

地震の揺れが収まった後、当然のようにエレベーターは停止していました。スタッフの一人が、「エレベーターが止まっていて作業ができないので、帰りましょう」と言いました。しかし、私は即座に答えました。「ダメだよ、作業は半分以上終えているし、この状況では、いつここに来て作業を再開できるか分からない。エレベーターが止まっているなら、階段で荷物を降ろそう。」

一緒に来ていた息子、現在の社長ですが、彼も家族への連絡をどうにか取りながら心配していましたが、作業を続けることに同意してくれました。予定より時間がかかりましたが、無事に引っ越しと片付けを終え、帰路に就きました。

別のチームは、作業現場を離れるとの連絡がありましたが、後は彼に任せることにしました。こうして、私たちは3.11の大震災を乗り越えました。

この出来事は、ただの作業以上のものでした。それは、創業以来培ってきた「責任感」と「使命感」の表れであり、何が起きてもお客様に対して約束を果たすという創業精神が、まさに試された瞬間だったのです。この経験は、今でも私たちの仕事の根幹に深く刻まれています。

創業時の便利屋魂が試された日:困っているなら、なんとかしたい一心で

経営が比較的安定し、苦しい創業時期を乗り越えた頃のことです。会社からも私の住まいからも近い場所にある分譲マンションから、ある日、部屋の撤去依頼が入りました。その部屋は3LDKで、いわゆるゴミ屋敷の状態でした。家具は単身者向けで、大型冷蔵庫や洗濯機、ソファーなどがありましたが、量はそれほど多くありませんでした。見積もり金額は30万円。この時点までは、よくある話です。

しかし、依頼主である40代の男性が、見積もりを提示すると「10万円しか予算がない」と言ってきました。普通なら、この時点で商談は成立せず、すぐに引き上げるところですが、彼の「なんとかならないでしょうか」という言葉に心を動かされました。

彼の状況を聞いてみると、マンションを購入した際のローンが支払えず、競売にかかって落札されてしまったとのことでした。落札者からは、今月末までに部屋を空け渡すよう要求されており、彼は困り果てていたのです。

私は彼に「競売で落札されたなら、多くの人はそのまま放置してしまうのが普通だよ。家具やゴミを残しても構わないんじゃないか?」と話しました。しかし、彼は「それでも部屋をきれいにして明け渡したい」と言いました。彼の誠実さと再出発への意志に心を打たれた私は、なんとか力になりたいと感じました。

もちろん、この状況で会社のスタッフを動員するわけにはいきません。30万円の仕事を10万円で受けるのでは、会社としては赤字です。そこで私は、一人で5日間、毎日そのマンションに通い作業を行うことに決めました。最終日には、どうしても一人では難しい大型冷蔵庫の搬出と、部屋の掃除を仕上げるために、1名のスタッフを会社から手配しました。予定通り終え、彼と一緒に競売の落札者を出迎えました。私たちは落札者迎え入れ、各部屋を案内しました。私は、内心落札者にれいに部屋に仕上げておきましたよ。これで文句ないでしょう。と言わんばかりで胸張っていました。

創業時の便利屋魂が試された日:2人でやるなんて無茶だったけど。間に合わせたよ

創業して3年が過ぎた頃、今では考えられないような無茶なことも平気で仕事を引き受けていました。その一つが今回のエピソードです。依頼は、あるマンションから車で30分の場所に一部の荷物を引越し、残った残置物を撤去して部屋を明け渡すというものでした。見積もりは電話で行い、詳しい内容も確認せずに、私はトラック1台とスタッフ1名で現場に向かいました。

土曜日の午前中にスタートし、不動産会社の立ち会いが予定されている翌日10時までに作業を終えるというスケジュールでした。この時、用意したトラックは2トンよりも小さい750kgの車両で、スタッフは私ともう一人だけ。引越し作業も順調とは言えず、ようやく午後2時に終了しました。

そして、これからが本番です。2DKの部屋に残された残置物は、いわゆるゴミ屋敷状態でした。作業を進めるうちに、夜8時頃になって、明日の午前中までには間に合わないと確信しました。その理由は二つ。まず、細かなゴミの分別と袋詰めが2人では非常に手間取り、作業が遅れていたこと。そしてもう一つ、致命的だったのは、用意したトラックでは、部屋の残置物をすべて積み込むことができないという事実でした。

しかし、約束は変更できません。不動産会社の立ち会いは翌朝10時に予定されており、お客様に迷惑をかけるわけにはいきません。そこで私は、スタッフを一旦倉庫に戻し、荷物を降ろして再度トラックで戻ってもらうことにしました。その間、私は一人で部屋に残り、ゴミを袋詰めしていくことにしました。こうして、夜中まで作業を続け、ゴミの中で一晩を過ごすことに決めたのです。

翌朝、スタッフが戻ってきたときには、すでにほとんどのゴミが袋詰めされており、すぐに積み込みを再開できました。なんとか無事に10時までに作業を完了し、部屋を明け渡すことができました。

お客様は、まさか私がこのゴミの中で一晩を過ごしたとは知る由もなかったでしょう。しかし、この経験を通じて、私は「困難に直面しても諦めず、必ず最後までやり遂げる」という創業時からの魂を再確認することができました。この精神が、今も私たちの仕事の原動力となっています。

すべての作業が終わった後、マンションを落札した方に「きちんときれいに仕上げましたよ」と誇らしく報告しました。私にとってこの経験は、単なる作業ではなく、創業時から大切にしてきた「困っている人を助けたい」という気持ちを再確認する出来事でした。このような精神が、今も私たちの仕事の根底に息づいています。

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